久しぶりに「降ったなあ。」と思えるような強い雨。午前中は滋賀県湖南市から議会改革のことについて視察にいらっしゃり、ご挨拶だけ対応。その後、パルテノン多摩というよりか、今は図書館の再整備をどうするのか?に論点が移り、先週の市民との意見交換会を踏まえた特別委員会での議論を傍聴。
昨日までは、図書館再整備の場所について決定すると聞いていましたが、結果的にはあと1週間、結論を出すのを先送りし、「冷静になって考える期間」を設けることとなりました。委員長はできれば全会一致で決めていきたいと述べ、多数決で挙手をすることは避けたいと思っているようですが、傍聴されていた方からは「1週間先延ばしして、どうなるのか?」「単なる結論の先送り」とする委員会運営に厳しいご意見も出されました。
私はいろいろ考えるのですが、建物はその時借金すれば何とか建設できると思っており、パルテノン多摩についても市長があちこちで説明しているように「都市計画基金を取り崩し、都市計画税を充当し『福祉や教育には迷惑はかからない』」としている点についても、ある意味、「それはそうですね」と・・・財源的なところでは正確な説明がなされていると考えていますが、重要なことはその先のこと・・・結局、建物をつくり、その後、維持していく、運営していくというのはものすごく大変なこと。
そのための公共施設の見直しプログラムであって、公共施設の統廃合を進めようという方針があったはずが、どこか蔑ろにされている気がしてならず、議会ではあるいは個々の議員はどのように考えているのだろう?…と突っ込んでいった先の「解」が問題だと思っています。
多摩センターの活性化は課題の一つであることは間違いなく、そこにどう新たな取組みを講じていくかが重要な視点ですが、仮に、パルテノン多摩も図書館についても人が集まって、うれしいけれど、結果、その先に「何があるのか?」「何を求めるのか?」に対するストーリーはまだ見えてきません。何かどこか、もう少し深めた議論が必要ではないか?という気持ちになっています。各議員の見解をきちんと出し合って、議論していくことで、「イメージ」が見えていくのかもしれないなとか。
今月号のニュースに掲載したのですが、まさに公共施設の建設はこうしたイメージを持って取り組んでいくべきですね。この図はとても分かりやすいと思います。
さて、今日は三階副議長と一緒に日本医科大学多摩永山病院の吉田寛院長をおたずねし、挨拶をしてまいりました。病院経営の大変さ、そしてまた、経営改革の努力(赤字解消)などを伺いました。多摩市は公立病院がありませんから、総合病院である日医大永山病院には「市民病院」のごとく、ものすごく助けられていますよね。「地域完結型医療」というお話を伺ったり、あっという間に1時間ほどが経ち、とても有意義な時間を過ごしました。
「衣食住」というよりも、今は「医職住」ですね・・・と改めて考えた夕刻でした。夜にはざあざあ降りの雨も病み、よかった。「雨降って地固まる」・・・と言いますが、今、私たちがいろいろ議論していることが将来にと着実につながっていくことが大事ですね。「さあ、明日も一歩前進!」といつも前向きな言葉を下さる市民の方に感謝します!