東京消防庁南多摩総合防災施設の完成記念式典がありました。冬らしい?透明ブルーで雲一つない空。そしてまた、とても冷たく(冷たすぎる)透き通った感じの空気…深呼吸するには心地よく、お祝いにぴったりのお天気でした。多数の来賓の挨拶と紹介が丁寧に行われるため、何というか私にとっては耐寒訓練のようでして、式典が終わるころにはつま先がしびれておりました。かなり冷えました。
どんな天候であっても無関係に人命救助に走る…ってやっぱりすごいことだと思うわけです。そのための訓練の一部をご披露いただき、見学させていただきました。先日、南多摩市議会議長会の訓練でも施設や車輌の見学をしておりましたが、さらに本番さながらと言いますか、最新設備のある訓練場を見せていただき、多摩市にも近くニュータウン地域の一角とも言える場所にこうした施設が立地していることはとてもありがたいことと思った次第です。
中層訓練棟で拝見させていただいた「タンパク泡放射」による火災現場での対応ですが、一瞬にして燃え上がった炎が沈下することには初めて拝見した私はビックリ。そしてまた、「タンパク泡はどこに流れていくのかしら?」と思っていましたが、施設の隣にはバクテリアさんが住んでいる排水処理システムがあり、きちんと浄化する施設があることの説明もいただきいました。現在の技術力を駆使し、結集して建設された場所とも言えそうです。
施設見学をしながらお話を伺ったのですが、昔とは違い、ボヤ程度の火災に出会うことはあっても、めらめらと燃え上がってどうしようもないというような火災現場に遭遇することがないまま(もちろんそのほうがいいわけですが)歳を重ねてしまう消防団員さんもおられるとのこと。ですので、こうした現場で練習をしなければ「いざ!」という時に即座の判断と対応に体が動かないのだそうです。土砂災害、山林での火災などにも備えた訓練も自然の地形を生かして行える施設で、「とてもありがたい場所」とおっしゃっていました。
「訓練に終わりなし。」
という言葉、常に努力の積み重ね!…との置き換えもできる言葉でもあり、気に入ってます。日々、ほどよい緊張感を持ちながら、訓練を重ねていくこと。そのための指揮をされる管理職の皆さんは大変そうですね。消防関係あるいは警察関係のところに足を運ぶと、私も背筋が「ピン」ろなるのは不思議。
それにしても寒かったため、これからは「靴用カイロ」も必須アイテムに加えることを学びました。式典などに向けてご準備いただいたみなさまやご案内いただいたみなさまに感謝です。多摩市で実施するのとは違い、東京都レベルで主催される式典などはさらに格式高いというか、ものすごい「先生扱い」されるので恐縮してしまいます…。