パルテノン多摩大規模改修市民ワークショップが最終回を迎え、最後のところで「これまで全5回の議論の成果」を市長に手渡すというセレモニー。セレモニーにあたる時間だけ広く市民にも傍聴可能だと呼びかけをしたものの、そのために足を運んだ市民はゼロ(議員とあとは大学の先生はおられましたが)。そもそもセレモニーを「発表会」と称した呼びかけとは言え、ほぼ周知されているとは言えない状況なので当然の結果かと。
最も、現在、パルテノン多摩のバックステージツアーが行われていて、感度のいいというか、市政への情報アンテナを高くしている市民からは「参加してみようと思う」というお話しもありますが、市民にとってはこちらのほうがよっぽど興味深く、一見の価値があるかと思います。
ワークショップについて言えば、「基本構想レベル」で市民からの声を幅広く集め、大きな風呂敷を広げて…という感じ。参加した市民の皆さんの夢やら希望の声がてんこ盛になっています。参加者の中からは「これを全部実現するとしたら、一体どのくらいのお金がかかるのか知る必要がある」という至極頷けるご意見が出たものの、「それは、基本構想レベルなので、今後の中で具体化される」という説明で押しとどめる感じ。そもそもパルテノン多摩の問題は「改修費用に80億円!」とする試算が発端となっており、いかにコスト削減できるかも重要な視点です。ここについて気になり、いまいち、夢や希望などアイデアを盛る一方のように感じられるワークショップに対する違和感を覚えておられる方もいらしたようです。ファシリテーターをつとめる先生はそうした意見ももっと出してほしかったようですが、「なかなか言いにくい」というか、「出しにくい」雰囲気づくりになっていたのかもしれませんね。「場づくり」はとても難しい。
議会で来月行う予定の「パルテノン多摩大規模改修についての市民との意見交換会」についても、どんな進め方をすることがよいのか…。「場づくり」についての学習会というか勉強会も議会で開けるといいなあって思ったりします。明日、パルテノン多摩大規模改修の特別委員会が行われ、その中で市民ワークショップの成果も含め、説明が行われることになっています。改めてこれまでの検討経過をヒアリングし、議会でも見解を取りまとめていく必要もあります。どうなっていくかは、まだ誰もわからない。
ワークショップを傍聴してから、多摩市平和展市民会議のシンポジウム「『反差別』平和への第一歩」に足を運び、パルテノン多摩小ホールがほぼ満席の盛況ぶり。「差別は政治がつくりだすもの」…心にずっしりきた言葉です。今の日本社会はどこに向かっていくのだろう?ということもパネリストの皆さんのお話を伺いながら、不安も感じさせられました。「平和について考えるとき、日本では『反戦』で、戦争の話になりがち」…でも、その奥深いところには、文化、宗教、民族、肌の色などの違いに対する人々の意識がある…そこに優劣をつけていく、序列をつけてしまうような意識…差別…。シンポジウムが私たちに問いかけるのは、「差別をしてはいけない」ということのみならず、「私たち個々人の気持ちに、誰しもに『差別意識』が眠っている」ことだったのではないか?と思いました。
シンポジウムは後半ほぼ聞き終えたところで退席し、昨日に引き続き、永山自治会の夏祭りへ。娘がお友達と行くと言うのでパトロールがてら。土砂降りの雨で、お祭り自体は「中止」されていましたが、しかし、出店とかは昨日と同じように名店街のアーケードの下でひしめきあっており、雨上がりにたくさんの子どもたち、地域の方々でにぎわっていました。知り合いにもちらほら会うことができ、知っている子どもたちが見ないうちに背が伸びたりして、大きくなっていることがうれしい夜でした。
明日から、市内4駅で多摩市議会有志の街宣活動が始まります。パルテノン多摩の意見交換会の告知活動です!しかし、ついこの間都議選が終わったばかりと思ったら、もう7月も終わり…。時間がたつのが早すぎる。選挙が終わると、瞬く間に日常に戻る…まだ、都政が変わったんだなあは実感できない(当たり前か・・・・)。