過日…というか、この間の日曜日、パルテノン多摩のそばを通ったところ、何やら黒光りしたキン肉マンたちが見える。「何?」…。他にも通行していた人たちも、やっぱり興味深く、同じく私と同様に足を止めてしまう。
そのくらいいつもとは異なる違和感ある集い。
何をやっていたかと言えば…夏に似合うボディを競う大会でしかも決勝だったよう。大階段を背中にして、記念撮影している方々もいらっしゃり、これまたお見事で、私個人的には何と言う素敵な場面に遭遇できたのだろうと思いました。
その日は、昼間にひじり館でシャンソンコンサートがあり、岸本悟明さんがいらしてくださり、地域の皆さんとともにパルテノン多摩で同じようなコンサートをするとしたら…○○○○円のチケットなはずの歌声を堪能。岸本さんと古くからご縁のある方が地域にいらっしゃり、6年前にも一度お越しくださったことがあるとか。
パルテノン多摩ではなく、この場所で悟明さんの歌声を聴けることの意味。今日、集まっておられた地域の皆さんは「この場所」だからこそ足を運び、美声を楽しむことができたわけです。その後、コンサートでご一緒した方とお話ししましたが、「パルテノン多摩なら遠くて行けないし。」とのこと。
もちろん音響設備などはコミュニティセンターにふさわしいものが導入されているわけであって、パルテノン多摩のものとは異なります。でも、プロですから…設備云々ではないですね。素晴らしい歌声とコミカルなエピソードなども挟みながら、あっというまの2時間余りでした。
要するに、思ったことは…地域にコミュニティセンターが存在し、そこで活動する市民がいて、そしてこうしたコンサートが成り立つわけであって、これも20年を超えるコミュニティセンターの歴史があって育まれた文化があるということ。地域の方々が約100名ほどホールに集まり、シャンソンライブのひとときを共有するわけであって、ここは同じライブであってもパルテノン多摩では実現できない価値がある。文化を支える行政の役割をいろんな角度で捉え考えていくことが必要ですね。
さて、今日は多摩市議会政治倫理条例に基づく政治倫理審査会の人事改選があったので、議長として委嘱状の交付をさせていただきました。多摩市議会の政治倫理条例は市民世論によって議会が動き、制定されたものだと伺っています。改めて全文を読み直したのですが、第1条で「この条例は、多摩市議会基本条例(平成22年多摩市条例第4号)第4条第3号の規定に基づき、多摩市議会議員(以下「議員」という。)が、政治倫理の確立と政治腐敗の防止を図り、主権者である市民の信託に応え、良心と責任感をもって政治活動を行い、議会制民主主義の健全な発展に資することを目的とする。」となっていて、当時、制定に携わった議員さんたちの想いを心に留めておきたいなと思った次第です。
政治倫理審査会は開店休業で、開かれないほうがいいわけです。開かれるということは何か「コト」があったということにもなりますので。委員の皆様も「万が一がないことを願いたい」とおっしゃっていましたが、審査会が始動することがないように、私たち議員はしっかり襟を正し、日々を過ごしていかねばなりません。
政治倫理条例は全国の自治体議会全てにあるわけではなく、半分くらいの議会でしか制定が出来ていません。多摩市議会は全国から見ても早い時期に制定しています。このこと一つとっても、私は多摩市議会というより、市民も誇りにしてもいいことだとも思うのです。いずれにせよ、市民世論…ここが背景になっています。ありがたいことです。
市議会の運営はいろいろ手続きもあって大変です。やはり合意形成を丁寧に進めていくこと、時間がかかり回り道のように思うかもしれませんが、「急げば回れ」とも言うことをいつも意識しています。時間はかかっても、時間がかかればかかったなりに一歩進みだしたときの安定があるなと思うからです。今日も議会運営委員会があり、いくつかの議論がありました。議会の情報発信を強化する意味でSNSの活用を進めたいと思っていますが、とりあえずガイドラインが作成されていて、ここに合意があれば試行でも進めることが可能です。先進的に取りくんでいる議会があるので多摩市議会がやらない理由も見つからないと思っていますが、もしできないとしたら、その理由をしっかり説明したいと思います。私はやりたいと思っていますし、少なくとも半数以上の議員はもっとタイムリーで、なおかつ手軽な情報発信が必要だと考えているわけで、それについて「やる必要がない」と考えるあるいは「今はまだやれない」などと考えるとしたら、その立場から市民に対し納得説得のできる理由をきちんと説明してもらわねば。
そんな感じです。来月8月7日に「議会と話そう!」と呼びかけているパルテノン多摩の大規模改修に関する意見交換会…「たくさんの人に呼びかけて、押しかけようと思うけど。」と言われて、「受け止める私たち大丈夫かなあ」と少し心配にもなっております。特別委員会が中心になっている取組みなので委員長副委員長中心に、きっとうまくまとめてくれると思っておりますが。
ぜひ、ご関心のある方お集まりください!