「できない理由」を探すだけでは進まない。

今日は議長挨拶など公務もなく、ちょっと肩の荷が下りてホッとした一日。午前中は子ども教育常任委員会で調布市へ視察に行ってまいりました。3月定例会に「障害のある児童が5年生以降も学童クラブを利用できるよう早急に求める陳情」が提出されており、継続審査案件となって言います。委員会のメンバーは交代していますので、新しいメンバー、それから旧メンバーの池田けい子議員も参加して実施しました。

子どもたちの様子も見学できる時間帯での視察を組むことが難しかったので、調布市役所の担当者様からのお話を伺っただけですが、委員会としては「収穫大!」というのが感想でした。委員会のメンバーは私も含め、岩崎みなこ議員、橋本由美子議員と半数はそのまま継続になっているため、今までの議論もわかっているのが大きな強み!0から議論をしなくても良いため、このような継続審査案件への対応もバッチリ。

今日のヒアリング結果を活かし、6月定例会の中では陳情に対する結論を導いていくことになります。予め、調布市の例規集を事前チェックしておりましたが、何とおどろくのは「障害児」として受け入れを希望する児童に対し、送迎事業まで実施しているという点。障害児対応で配置されている臨時職員さんが学校などへお迎えに行くというのです!多摩市の場合には「自分で通う」が原則になっていて、心配な場合には、保護者がファミリーサポートセンターあるいはボランティアさんに送迎をお願いしなければなりません。ですので、「目から鱗」と言いますか、感心してしまいました。

そしてまた、「健常の子どもたちが、障害のある子どもたちとともに過ごすのことにも意味がある」とおっしゃっており、調布市の学童クラブというか考え方に深く共感したところです。

ちなみにこの送迎事業は当初はバスを使用し、1回の利用につき700円だったそう。バス利用だとどうしても利用料金が高くなってしまう。ですので、利用者の方々とも話し合いをし、1回を200円にした今の制度になっているようです。

利用者の声、あるいは現場の実態に即して、「よりよい方策」を編み出そうとして努力されてきた調布市の皆さんに敬意を表します。「できない理由」ではなく、必要なことについては「どうやったらできるのか?」を考えていく。リスクなどを考えて、ついつい「できない理由」が先に頭をもたげる場合の方が多いですが、それでは物事は進まないこと、改めて学んだ気がします。

さて、今年は民生委員制度100周年です。児童委員制度からは70周年。市役所ロビーで展示しています。なかなか担い手を探すのにも困難があり、多摩市は104の地域に分けて活動しているのですが、委員不在の地域もあります。年齢的にもちょうど委員になってもらうとよいのになあ・・・と思える世代の皆さんはまだまだ現役でお仕事されている場合もあったりで、「気持ちはあっても引き受けることができない」場合もあると伺っています。毎夏、暑い時期の訪問活動など大変な仕事を担っていただいています。これから高齢者も増えていくこと等を考えても、さらに期待される薬務になっていくと思います。一方、市民の皆さんは、「誰が民生委員?どんな人なの?つまらない相談でもいいのかしら?」と…思っている場合もありそう。「大丈夫ですよ。ぜひ、相談されてみてください。」とお答えするのですが、そもそも、相談するのってなかなか勇気がいること。私も何かの折には「どうぞ、私に気軽に相談していただいていいですよ。」と言うものの、「ハードル高くて」と率直におっしゃってくださる方も少なくありません。

市民の方にお会いして、意見交換をさせていただいたのち、議会事務局と日程調整他をして、夕刻は青少年問題協議会の諏訪地区委員会の総会でした。会場に諏訪小学校の職員室の壁には、「多摩市教育委員会だより」がこんな風にバックナンバーでぶらさげてあり、読めるようになっておりました。これ、、、私はなかなか良いですね。バックナンバー辿れるのって大事ですよね。
総会は滞りなく終了し、和やかな雰囲気のうちに終了。諏訪地区委員会は子どもたちがどんどん増えていく地域なので、それはそれなりに、いろいろ大変そうです。