LGBT 当事者の声を聴くということ

20160322 

市が実施した人権啓発講座 「ありのままの自分を生きる~LGBTってなんだろう?違いを認め合う地域社会をめざして~」に参加してまいりました。市民の方と、研修を兼ねた職員さんたちと一緒に。全体では40名くらい人数居たかなあと思いますが、「ReBit 」のみなさんが講師をなさるということだったので、別の用事をちょっと先延ばししてこちらを優先しました。「ReBit」は大学生など若い世代が中心。以前から注目をしていた活動でもあり、こうした機会を得ることができてありがたかったです。市の主催する人権啓発講座は「当事者の声」を聴くことのできる場にこだわっているのかな?と思っていますが、いつも非常に内容が優れていて、貴重な機会を提供してくれる機会になっています。ですので、より多くの人と「場」を共有できるといいのですが、残念ながら、職員にとっては業務時間中の開催でもあり、参加したい気持ちがあってもかなわない方々もいるでしょうね・・・きっと。

本日の研修は、ぜひ、学校の先生に聞いてもらいたいって思いました。約13人に1人がLGBTと向きあっているとの調査結果もあるとのこと、学校で苦しんでいる子どもたちがきっといるはずですね。特に、「外見上からはわからない」ということが、とっても難しい。また、子どもたち自身も自分の心に「気づく」までに何とも言えないもやもやとしているような、ぼやっとしたような気持ちを抱きながら、深い悩みに苛まれて日々を重ねていることもあるようです。今日のお話しから学んだことです。学校には保健室の先生やら、カウンセラーさんやら・・・相談できそうかなあという専門職も配置されていますが、実際はどうなんでしょう?ハードルは低い・・・とは言えなさそう。そもそもLGBTに対する理解の深さがどうか?・・・ここからして心配というか、それこそ普段から関連する内容が発信されているとは言い難い状況の方がまだまだ多いことを考えても、これ、なかなか判断しづらいですよね。「違いを認める」ことの必要性や大切さを学校では教えているとはいえ、「LGBT」を切り口にしている授業などはまだまだ少数でしょう。実際に多摩市内で行われている授業の工夫とか、事例はあるのかしら?調べてみないとわからないです。

ところで、人権イメージキャラクターはやなせさたかしさん作なんですね。とてもかわいらしいキャラクターのついたグッズが、あちこちでばらまかれていますが、「かわいいい!」で終わらせてしまってはいけないですね。インターネットでもあんぱんまんの名言などたくさん発見することができますが、あんぱんまんに出てくる言葉の一つ一つ、本当、励まされるものばかり。「違い」を認めあって生きるというベースを感じます。このキャラクターも永遠なのかなあ。

 

「ありのままの自分を生きる」・・・この言葉を考え始め、突き詰めていくと・・・奥が深くなっていきますね。深みに入って、なかなか出てこれなくなりそう。私も考えることは嫌いなタイプではないのですが、悩みすぎるのはよろしくない!と言いきかせることしばしばあります。会の冒頭で部長が「みんなが、ありのままを生きることができて、一人ひとりが幸せを掴むことのできる社会をつくっていくために、私たち一人ひとりが問われていると思う。」との趣旨で挨拶を下さり、また最後のあいさつでは「こうした当事者の方の声をていねいに聞いていくことが必要。」という課長さんの挨拶があり、個人的には部長も課長もつくった挨拶ではなく心で話していたことがうれしいなと思いました。今度4月から、組織が変更となり、女性センターのところに「平和・人権課」が設置される予定です。平和が前に来ているところに、阿部市長らしさを感じている私だったりしますが、それはさておき・・・講師をつとめてくださったみなさんが「多摩市男女平等条例」は自治体におけるLGBT施策の一例で、市条例が制定された際、とても話題になっていたとのエピソードを披露(阿部市長が既にReBitの代表と対談されたようですね)くださり、うれしかったです(参考までに・・・自治体施策の動向についての記事です(20150817))。

阿部市長は平和や人権をベースして市民運動や活動も重ねてきた人物。私はこれに関しては、ぜひ、市長にはもさらに奮闘を重ね、積極的に推進してほしいと思っていて、女性センターのところに「平和・人権課」が設置されることは大賛成。これからも取組みには注目し、そして多摩市からも発信してもらえるといいなあと願っています。さしあたっては、議会からも「女性センター」という名称に疑義も出されており、このあたりについてもどう捉え、考えていくかも問われそうですね。

20160321_1

秋田と言えば、「いぶりがっこ」・・・「きなこ棒」・・・そして「もろこし」・・・うれしいお土産なんです♪食べすぎます。