今日は東京若手市議会議員の会の研修会に参加し、「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」と「同姓パートナーシップ証明書」のことについて話を伺い、その後、障害平等研修フォーラムの実施するワークショップに参加してまいりました。
多様性を認め、受け入れていく。
その第一歩として、枠組みをきちんと制度化した渋谷区の条例・・・制定した意義は大きかったそうです。条例制定の時には賛成しなかった議員も、今では、「可決して、区の条例になったのだから」・・・と超党派での勉強会にも参加し、理解を深めようと議会内でも取組みが始まっているのだとか。同性婚を認めたアメリカの最高裁判決にも後押しされているとのことでしたが、「多様性」の受入れというのは、社会の器が問われる問題。実は、簡単なようでとっても難しいのは、ノーマライゼーションの考え方が広がっているようで、広がっていないけれど、でも以前よりは広がってきている・・・という気の長い取組み。理念が先行し、それに伴う実態をちょっとずつちょっとずつ切り拓いていくという作業の積み重ねな気がします。でも、条例化することの意味や意義はやっぱり大きい。障害者差別禁止条例がある自治体とない自治体では「意識のされ方」が異なるのと同じ。男女平等条例がある自治体とない自治体では「意識のされ方」が違って当然なのと同じ。なので、渋谷区の条例制定は画期的なこと。なかなか、どの自治体でも・・・と一足飛びに真似するには難しい面もありますが・・・。
ちなみに渋谷区はこの条例を受けて、「渋谷女性センター・アイリス」を「渋谷男女平等・ダイバーシティセンター」って名称変更しています。なるほどなあって思います。多摩市でも「女性センター」について、名称変更を検討する時期に来ていると指摘する声がありますが、その根拠は明確化していく必要がありますね。そのために多様性をきちんと尊重しようと一歩踏み込んだ制度化が重要になりそう。そんな視点から、「多様性尊重」の観点で同姓パートナーシップのことについて、多摩市でも提案していきたいですね。渋谷区では条例化されたことにより、学校その他の場で苦しんでいるのではないかと思われる子どもの存在などについても相談が寄せられるようになった・・・と条例制定を推進してきた岡田マリ区議からの報告も聞くことができました。ここポイント。「自分って何か違うんだよな。」って悩み始めている子ども、一人で苦しんでいる、親にも言えない・・・そんな子どもがいるんだなって想像すると胸が痛くなりますから。
あくまでも当事者の立場を想像するだけしかできず、どこまでもどこまでも当事者の気持ちにはなりきれないとは言うものの、伴走者としてできることは小さいことからも取り組んでいきたいですね。渋谷区の取組み、今後も注目しながら、学んでいきたいと思います。
ということで、障害平等研修・・・のワークショップ。こちらはとってもタメになりました。市の職員さんたちにも一度受けてもらいたい。自分の浅はかな認識が自覚できたこと、「知ったつもり」になってはいけないということ・・・感じさせられました。どんな内容であるのかは・・・ぜひワークショップを体験してください!ということでとどめておきたいと思います。多様性を受け止めることのできる’私’になっているのか?自分自身が問われる内容のワークでした。ファシリテーターさんが障害者手帳所持者である・・・つまり当事者たちである・・・という点もワークショップのユニークなところでした。
明日は12月議会に向けて提出予定議案の説明などが行われる予定です。もう、11月も後半に差し掛かっているなんて・・・。ブログの内容がマンネリだと指摘をいただきました。確かに・・・活動もマンネリになっているのかもしれませんね。