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2006年05月16日

諏訪商店街にて・・・

  「落ちるところまで落ちているから。」とめっきりと人通りが少なくなり、寂しくなった諏訪商店街で出会った商店主さんが話してくれました。諏訪商店街は分譲されている店舗と都市再生機構が賃貸している店舗とがありますが、どちらもシャッターが目立ちます。私が話を聞いたのは分譲の店舗の方でしたが、「税金だって払えないよ。」とため息をもらしていました。
 ちょうど都市再生機構が賃貸している店舗は「募集中」の貼り紙がされていました(3店舗)。現在、都市再生機構のホームページでも見ることが可能ですが、公募期間は5月22日月曜日から今月末まで、ちなみに家賃ですが1階部分(店舗)と2階部分(住宅)は分かれていて、それぞれ86,520円(共益費3,100円)、78,000円(共益費3,100円)になっていました。

 実は、都市再生機構が店舗の事業者を募集していることがどんなふうに告知されているのだろうとホームページを確認したわけですが、あわせて・・・久々に都市再生機構様のホームページで企業情報などをみてしまいました。

「人が輝く都市を実現すること。都市再生とは、まちづくりをとおして日本を再生することにほかなりません。それが私たちに与えられた使命です。私たちは、すべての人びとが生き生き暮らす都市をめざし、「アーバン・ルネッサンス・プロデューサー」として21世紀の日本の都市像を描いていきたいと思います。

 ここで表明されている使命感は一体多摩ニュータウンの再生ではどのように発揮されているのだろう、そして今後、どのように発揮しようとしているのだろう・・・・と思わずにいられません。少なくとも市内にも公団の賃貸住宅の今後については「街に、ルネッサンス」という視点から積極的に取り組んでもらいたいものです。

 ところで、諏訪商店街のことですが、結局は分譲店舗部分ではそれぞれに地権者の方々がいらっしゃり、聞くところによるとどうやらさまざまな考え方があるようです。諏訪団地でも建替え問題が大きな課題になっていますが、同じく分譲店舗の老朽化も激しく、「建替え」も視野に入れながら、話合いを進めなければならないようです。しかしながら、商店主のみなさんも高齢になっており、なかなか方向性を見出すことができないのが実態・・・「自分たちがやらなければいけないことはわかっているんだけどねえ・・・」という本音もありながら、果たして自分たちがどこまでできるのかを考えた時、返答につまってしまうのが現実なのかもしれません。

 実は、一緒に諏訪商店街を視察して下さった大学の先生がいらっしゃるのですが、立ち並んだ店舗を眺めながら「そうか・・・美容院が3軒もあるねえ。」とつぶやいていました。気がついてみると、そういえば美容院が3軒ありました。「住んでいる人たちのニーズがどこにあるんだろう。」と先生はそのことをおっしゃっていました。確かにニーズ調査や分析が大事になってくると思いました。市でも「諏訪商店街をどうするのか?」と限定して、ていねいなニーズ調査を行なったことはないと思います。そこはもし協力を得られるのであれば、大学のゼミなどに協力してもらえるといいなあと考えたりしました。

 それとは別に、ニュータウンのこれからのことを議論する機会がありましたが、人口減少社会を見据えた時、建替えをする場合には、同じキャパシティ、もしくはそれ以上のキャパシティを持つような住宅を建設する必要があるのだろうか?という話になりました。もちろん、建設費用の負担などの話にもつながるので、安易なことは言えないことは十分承知していますが、これからは住宅余剰の時代に入ることが確実に予測されることだけは頭に入れておきたいものです。

 これからのニュータウンはどうなっていくのだろう・・・・そこには何年先から今をとらえるのかが問われていくのだと感じています。

投稿者 hisaka : 2006年05月16日

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