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2007年12月03日

12月定例会がはじまりました。

 12月に入りました。今日から第4回定例会が始まりました。初日なので諸報告の後で一般質問です。市長の行政報告には後期高齢者医療制度に関する市長会の対応が含まれていましたが、先週末に後期高齢者医療制度の学習会に参加した時にも、都広域連合の事務局の方が制度全体がどうなっていくのか国の動向を見極めるのが非常に難しく、対応がギリギリになっているとの話を聞いてきました。むしろ「対応がギリギリにならざるを得ない。」ということのようで、「我々に尋ねられても本当に困ってしまうんです。」という雰囲気でした。

 
 さて、今日の一般質問名5名。ちなみに一般質問の発言順は公式ホームページをご覧ください。初日から個性派揃い(初日に限らないかもしれないが)の質問でしたが、学校跡地施設の活用については埼玉県春日部市や八王子市の事例紹介も交えて、「資産活用」という視点から積極的に取組むことを提案していたことが今後どう影響するのかは注目どころです。実現力で市長をバックアップしている立場からの発言の受け止め方があると思われます。特に春日部市の事例は、私もたまたまネット検索をしていたときに見つけたページがあり、さらに手がけた事業者からの情報もあったので、記憶の片隅に留めて置いたものの一つでした。春日部市も財政事情に学校統廃合を進めなければいけないとの事情があったようですね。(・・・多摩市にも通じる環境がありそう。)

 いずれにしても、学校の跡地活用問題については「恒久活用方針」が決定した以後も「お茶を濁した」動きしかできていないのは事実。その間に、あれよあれよ・・・旧西落合中学校には「暫定活用」と図書館本館が設置され(住所まで移転しました)、今年度末の新装開館に向けた準備が着々進んでいるところです。そんな状況を良しとして決して見過ごすことはできないでしょう。市議会でも議論しなければいけないわけですが、全体的な市の状況とそれぞれの議員が背負っている事情と・・・・・・・色々なバランスの中で一筋縄で結論が出ることは考えにくいことは確かです。
 でも、今までのように避けて避けて通ることもできなくなっていて、今後も学校の統廃合は予定されていますし、その後の活用をどうするのかはまちづくりの視点でも外すことができません。

 では、どうするのかについて私も真剣に考えてみる必要がありますが、民主党TAMAのマニフェストでは「資産の切り売りはすべきではない」としています。


 ところで、今日は民主党からは遠藤議員が質問をしました。中でも「(仮称)犯罪のない安全安心まちづくり条例」に関しては12月5日からパブリックコメントを集めるそうですが、事前に市長から説明を受けたときとはタイトルが異なっているようで、「多摩市犯罪のない安全なまちづくり条例」に変更したようです。遠藤さんが指摘をしましたが「市民の役割」について定めている第6条はかなり踏み込んでいます。

第6条 市民は、自らの身体、生命及び財産を守るとともに、自らが所有し、または管理する土地等についてへ、安全な環境の整備に努めなければならない。
2 市民は、地域において相互に協力して、安全安心なくらしが実現できるような自主防犯活動の推進に積極的に努めなければならない。
3 市民は、市、関係行政機関、事業者等及び防犯関係団体と協働して安全安心なくらしの確保に努めなければならない。

 私はこの条文を読んで思い出したのが自治基本条例を策定するときの議論。「市民参画したくない人、できない人もいるし、そういう人の権利はどう保障されるのか。」と意見がありました。そのために自治基本条例では市民の役割について下記のように定めています。
第2節 市民の役割
(市民の権利)
第5条 市民は、まちづくりに参画する権利を有します。
2 市民は、まちづくりに関し、自らの意見を表明し、又は提案することができます。
3 市民は、まちづくりに関し、市議会及び市の執行機関の保有する情報を知ることができます。
(市民の義務)
第6条 市民は、まちづくりに参画するにあたり自らの発言及び行動に責任を持つものとします。
2 市民は、前条で定める権利の行使にあたり、公共の福祉、次世代及び市の将来に配慮するものとします。

 さらに、まちづくりに参画しない(できない)ことでの不利益を解消するために、第4章参画・協働のところで
、(参画の保障)
第22条 市の執行機関は、市民の意見が市政に反映されるとともに、参画する機会が保障されるよう、多様な参画制度を整備しなければなりません。
2 市の執行機関は、市民が参画できないことにより、不利益を受けることのないよう、配慮します

 それから比べると、「多摩市犯罪のない安全なまちづくり条例」に定めてある市民の役割は受け止め方の問題かもしれませんが、かなり文言・規定が厳しい印象を受けるのは私だけかもしれませんが、条例そのものの必要性とともに、仮に制定するにしても文言は変更したほうがいいのではないかと思います。自主的な活動は市民の自発意思に基づくもので本来自由であるべきと考えますが、「・・・・・自主防犯活動の推進に積極的に努めなければならない。」と言いきってしまうと、「自主的な活動」が強制されてしまうような雰囲気を呈します。パブリックコメントをとる素案段階に示された案に自治基本条例に見られる配慮のかけらが感じられないのは本当に残念。今後、パブリックコメントを経た上でどんな条例文・内容になるのかも注視していきたいと思います。


 明日の質問で個人的に興味あるのは・・・・小林議員の「すべての戦争犠牲者の追悼と不戦を誓い合う式典を求める…現行の「戦没者追悼式」改革についての提案…」です。

投稿者 hisaka : 2007年12月03日

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