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2007年12月18日

12月定例会 ストックマネジメント(資産管理)計画と公共施設の配置のあり方特別委員会

 特別委員会を傍聴しました。未だに・・・・正式名称が長ったらしくて覚えられないです。この特別委員会の存在は多摩市議会の物分りの良さを体現しているのではないか・・・・なんて個人的には考えています。

 というのは、当初から当特別委員会では一体何を議論し、何の目的で設置したのかについて十分に理解されないまま進んできた面が否定できないと考えていますが、どうやら・・・・・市長が策定している2つの計画(公共施設の配置の在り方ストックマネジメント)に対し、市議会としての見解やらも盛り込んでいこうとの趣旨でだったようですね。そのために行政側の動向を見極めながら、特別委員会を開催し、今般完成する計画そのものに議会の意思を反映させるべく意見集約に取組んできたというのがこれまでの経緯です。

 はっきりいって、議会の意思といっても一本化するのがとても難しい。そもそも「既存の公共施設全ては維持されるべきである。」という考え方を原点にしている立場もあれば、「既存の公共施設全てを維持することはとうてい無理である。」という考え方から発想をする立場のあり交叉点を見つけるのが至難の技。委員長はかなりのご苦労の上、議会の意思をとりまとめ市長に特別委員会の見解を提出したようです。その結果、今日の委員会には「市長(行政)としては議会(特別委員会)の意見を反映させた」計画本案(になるであろう)ものが示されました。


 艱難辛苦・・・・・委員長と行政との間ではかなりのやりとりがあったやに耳に挟んでいますが、委員会では何とか落ち着くところに落ち着いて示された計画本案予定のものは「概ねそれでいいだろう・・・」との了解をした形です。言ってみれば、行政の計画に議会がお墨付きを与えた格好になりますね。それって実はものすごく重大な意味があるのではないかと考えています。


 今後は一つ一つの個別の公共施設の存廃を含め具体的な議論を進めていくとの話ですが、これまた紆余曲折ありそうな予感。総論賛成各論反対・・・・ではありませんが、実際に個別施設の検討に踏み込んでいくと各々議員のしがらみやら思惑やらが複雑に絡み合っていくような気がしています。「委員長と副委員長の心中お察しいたします。」


 ところで、今日は今年で3回目になる「子ども安全・安心シンポジウム」が開催されたので参加しました。和田中学校から「中学生の携帯電話利用の実態と対応について」の報告発表がありました。全校生徒を対象にした携帯電話の所持率や利用実態について調査結果と分析が示されていましたが、子どもたちが置かれている社会の現実に改めて驚かされました。男子生徒よりも女子生徒のほうが所持率が多い。高学年になるにつれ所持率が増える。さらに3年前の調査と比べると携帯電話の所持については低年齢化している傾向が読み取れる・・・・などなど。そして携帯電話を持っている子どもたちの用途はメール。そして高学年女子になるとインターネット利用が増えること。メールについては一日50回以上使用している子どもも少なくない。

 携帯電話利用によって犯罪に巻き込まれる事件なども相次いでいますが、子どもたちの携帯電話所持率に対し、目くじら立ててばかりはいられないでしょうね。「持たせる親が悪い。」と一概に非難することも出来ないでしょうし。結局のところは「便利社会の落とし穴」には蓋をした結果の今があるのではないかと思うからです。こんな状況を憂慮している暇はなく、この現実にどう対処していけばいいのか・・・家庭教育に任せるのではなく、急ぐべきは学校教育の中で「携帯電話一人1台当たり前時代」に必要なプログラムを確立することだと考えます。今、多摩市内の小中学校では携帯電話の利用と言うことに対し、どんな教育が実施されているのでしょうか。調べてみたいと思います。「持たないほうがいい。」と教えて足りる時代ではないからです。
 加えて、「家は家。他所は他所。」なんて考えで押し通せない状況もあり、保護者まで悩んでしまう場合もあるようです。そのくらい子どもたち同士のコミュニケーションツールとして大活躍しているようですから。


 「子どもにとって携帯電話は悪影響。」というのがヨーロッパなどでは当たり前だそうですが、そんな他国の常識はつゆ知らず・・・・・子どもたちの携帯電話利用はどんどん広がっている現実を日本人としてどう受け止めて考えればいいのでしょうか。この問題には一自治体だけでは解決できない根深い構造が潜んでいるのでしょうね。コミュニケーションは携帯電話で♪・・・・・「携帯電話でのコミュニケーションが最も得意」と考える人が増える時代・・・まさか想像したくはないですね。

投稿者 hisaka : 2007年12月18日

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