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2007年12月07日

12月定例会 一般質問5日目

 朝一番で発言順。今日の質問は下記のとおり3点。

一 来年度以降の多摩NPOセンターについて
二 多摩市の教育行政について
三 ひまわり教室の今後と子どもの発達支援について

 まずはNPOセンターについて。これまでずっと・・・むしろ・・・しつこく求めてきたNPOセンターに関する市民との話し合いの場がようやく設置される見通しになりました。年明けから開催されるようです。本来であれば、既に実施されていることが望ましく、来年4月からのNPOセンターの方向づけがなさるべきだったと思います。なぜなら、現在、NPOセンター事業を委託しているNPO法人との約束では「3年」一区切りとして随意契約(地方公共団体などが入札によらずに任意で決定した相手と契約を締結すること)が実施されてきたのですが、来年度以降については仕切り直しの予定があったからです。
 
 NPOセンターは「公設備・市民設立・市民運営」という趣旨により運営されているのですが、その在り方が運営そのものの不安定さにつながってきたと考えています。いまや市民活動情報センターも設置されていることもあり、NPOセンターを単独でやっていく必要性も薄れているように思います。市民活動情報センターとNPOセンターを区別しなければならない理由はどこにあるのかもいまいち不明です。むしろ区別していることで力が分散してしまうような気もしますし、統合をめざしたほうが運営・事業費の面から見ても充実するようにも思います。
 今のところNPOセンターは「民」、市民活動情報センターは「官」の運営になっているところが相違点ですが、区別して運営し続けることがいいものかどうか・・・・個人的にもさまざま思うところはありますが、あとは厚生産業常任委員会での議論にも委ねていこうと思います。厚生産業常任委員会では「NPOセンターについて市民と意見交換する場を設置して欲しい。」という内容の陳情が継続審査になっています。


 次に「ひまわり教室」の件。前回9月定例会では「12月をめどに今後の方向付けを示していきたい。」と意気込んだ発言があったので、あえて質問項目にしたのですが、期待外れでした。前回の市長答弁をコピー&ペーストしたかのような内容にはいささかがっかりですが、こちらも継続的にフォローする‘し甲斐’があるのかもしれませんね。次回定例会でもあえて同じ内容で質問を続けようと思います。

 そして最後に「多摩市の教育行政」のこと。10月に交替した教育長に対し、問題点を指摘し、改善の期待を大いに込めて発言しました。教育委員会は自ら懺悔するかのように下記のような検証・分析をし報告書を提出しています

「中長期の教育目標や教育目標など『地域の教育力向上の支援』のための根幹になる方針や方向性を提示していくために、『手続きの場』となりがちな教育委員改定例会や事務局の現状を改善し、『議論の場』に質的な転換を図っていく必要がある。」
ってことは今まで、『議論の場』でなかったわけ?

 なんて思ってしまいますが、確かに活発な議論がなされ教育目標や教育方針などが打ち出されてきたとはとうてい考えられないのが現実。「教育推進プラン21」については年次ごとの進捗状況を全く評価せず。そのために設置されたはずの「多摩市教育推進プラン21策定委員会」は冬眠したままで一度も開催されていません。

 さらに、私が以前から求めている教育センターについても。

教育センターで相談員が行っている「話を聞く」、「遊び相手になる」などの支援が具体的ないじめ被害の再発防止や登校支援に結びつかないのが現状である。それぞれの組織及び制度を関係づけ、市民に横断的な始点で対応する立場の役がない。
 このため、市民の要望や課題がたらい回しになることや、緊急的な対応に即応できず、それが新たな苦情・不満を再生産している状況がある。
という分析がされているのです。現状について教育委員会自らが直視して述べていることです。教育長には的確に分析し、報告書をとりまとめた内容に則した改革に取組んでもらいたいと考えます。

 最近は教育委員会不要論も聞こえてくるわけですが、その論を加速させてしまうのかどうか・・・・?教育委員会として果たすべき役割をしっかりと見据えながら、機能発揮してもらうことを求めたいと思います。私は教育委員会は必要だと考えています。時の権力に左右されず、しっかりとした教育行政を行っていくためにも。そのために教育長には期待するものです。

 ということで、一般質問の一週間が終わると・・・・ひとやま越えた・・・という雰囲気が議場には広がりますね。でも一般質問よりも重要なのは市長が提案した一つ一つの議案に対する判断だと私は思っています。来週以降の補正予算審議や委員会での議論などなど丁寧な議論を積み重ねて結論を出せる議会でありたいですね。

投稿者 hisaka : 2007年12月07日

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