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2007年12月05日

12月定例会 一般質問3日目

 個々人のマナーで何とでもなるようなことに対して、自治体がルールをつくらなければならない時代になっていることは本当に憂慮すべき事態だと思うけれど、ルール化を急かす議員の発言は伸びやかで自由な市民社会を縛ることになることをどこまで意識してのことだろう・・・・・・。


 今日は「マニフェストに掲げている」ということで、いわゆる生活環境条例について・・・・タバコのポイ捨て禁止を徹底するため、そして分煙を徹底するために駅前の禁煙区域の拡大についての提案がありました。確かに受動喫煙の問題もありますし、嫌煙家の私にとってはどちらかと言えば「Welcome!」と言いたいところですが、それでも条例で徹底させることがまでする必要があるのかどうか・・・・慎重に考えるべきです。そのためには愛煙家にマナーとルールを守ってもらえるような誘導策がむしろ求められるのかもしれませんね。分煙と言って、愛煙家をまちの片隅に追いやるのでは逆効果。同じ会派の愛煙家議員が主張するように「駅前にガラス張りで喫煙ルームを作ってほしい。」というのも一理あるかもしれません。喫煙する姿が迷惑と言うよりは、タバコの煙が大迷惑であるわけで要は煙対策ができればいいわけです。駅前にガラス張り喫煙ルームを設置すれば歩きタバコする人、そしてポイ捨てする人が減るのであれば考える余地はあるのかも。何しろ、早朝の駅ではわざわざ改札に入る前に喫煙禁止区域でタバコをふかし、そこでポイ捨てする通勤姿を何人も目撃していますから。

 と言っても、駅前一等地に喫煙ルームを設けたら、それはそれで駅前の景観が悪くなるとか何とか言われてしまいそう。愛煙家に手厚くするのはなかなか難しい時代です。かと言って、条例をつくることまで必要かといえば、それもまた別の問題。愛煙家対嫌煙家・・・・対立せずに共存しましょう。歩きタバコをしている人もいるかもしれませんが、歩きタバコしていない愛煙家のほうが多いと思います。そうであれば、条例化を急ぐことはないというのが私の考えです。


 さて、その他今日の質問で橋本議員が指摘をしたことはとても新しい視点でした。多摩市では小学校5年生と中学1年生で小児生活習慣病の健康診査を実施しているのですが、私立の学校に通っている子どもが多摩市の健康診査を受診したいという場合にはどうなるのかなど「健康づくり」の重要性が言われている今日この頃・・・・今の制度からは対象外になってしまう市民の存在を考える必要を指摘していました。確かに抜け落ちていた視点であることは、しどろもどろの答弁を聞いていてよくわかるところでした。

 また、子どもたちに毎年毎年健康診査はしているけれど、その分析はどう実施されているのかについても同じくしどろもどろな答弁。とりあえず実施はしていると言うことなのでしょうね。この健康診査を踏まえて教育委員会として学校保健の在り方や子どもたちの健康対策を考えるには至っていないようです。学校にはそれぞれ養護教諭が存在し、子どもたちの健康管理に一役買っているのだと思いますが、教育委員会にも例えば保健師を配置してみるとか(もちろん、ただ配置しただけで解決できるとも思えないけれど)、健康診査を生かすための工夫はできるのかもしれません。

 教育委員会と言えば、今朝はOECDの学力調査のことが新聞に掲載されていたので、その調査結果をどう受け止めたのか?など質問がありました。就任して日が浅い教育長は「予測はしていたけれど、やはり愕然とした。」とのお答えでした。子どもたちの学力云々と大騒ぎしているわけですが、その子どもたちに接する大人や社会のあり方こそ・・・・もう一度振り返るべきではないか?そう思える今日この頃だったりします。

投稿者 hisaka : 2007年12月05日

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