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2007年11月27日

食育公開授業

 諏訪中学校で食育公開授業があったので見学をしてきました。諏訪中学校は昨年度から教育委員会の研究奨励校になっています。見学をしたのは中学1年生の授業で「自分の力で朝食をプロデュース」ということで、学校給食センターの栄養士が指導にあたっていました。班ごとに「自分たちの朝食メニューを考える」というグループワークをしていましたが、「ごはん、味噌汁、トースト、サラダ、ヨーグルト、バナナ、目玉焼き・・・etc 」の写真を手がかりに栄養バランスのよい食べたい朝食?!について意見交換していました。事前に栄養バランスの学習などの成果もあってか、完成した朝食メニューは立派なものでした。

 思わず我が家の朝食内容を振り返ってしまいましたが、朝食を食べていたとしても「その内容」が次に大事なポイント。「ごはん・味噌汁・サラダ・目玉焼き・バナナ」みたいなしっかりした朝食を食べている子どもたちの数は以外に少ないのではないかと思ったりしました。この授業を通じて「朝食の大切さを学び、自ら進んで朝食をとろうとする姿勢を育てる。」とのことですが、どこまで日々の実践につなげていけるのかといえば、子どもたちの意識だけでは改善できないところもありそうですね。

 ところで、諏訪中で実施をした生活実態調査の結果が公表されていたのですが、「夕食時にテレビを見るかどうか」を尋ねる問いに対して、「夕食時にテレビを見ていない」と回答した生徒は10%以下でした。つまり、ほとんど90%の生徒は毎日かどうかは別としてもテレビを見ながら食事を食べていることになりますね。もしかするとその中には「一人で」食事をしている子どももいるのかもしれません。生活実態調査から見えてくる「子どもたちの食卓」そのものが「食育基本法」の精神からすると反するものだったりして?!
 ちなみに「テレビを見ながら食事をする」というのは、政府の掲げる食育推進からすれば「論外」なことなのかもしれませんね。

「語りあおう その日のでき事 食卓で」
これが今年度の食育標語のひとつ。テレビを見ていたら「語り合えない」でしょうし。食育基本法では・・・・
(子どもの食育における保護者、教育関係者等の役割)
第五条 食育は、父母その他の保護者にあっては、家庭が食育において重要な役割を有していることを認識するとともに、子どもの教育、保育等を行う者にあっては、教育、保育等における食育の重要性を十分自覚し、積極的に子どもの食育の推進に関する活動に取り組むこととなるよう、行われなければならない。


 ということで、朝食の問題も「家庭の問題」であり、きちんとできていなければ「法違反」ってことになりそうです・・・・。
 食育は大事だと思いますが、食育基本法は読めば読むほど・・・・不可思議な法律に感じます。「食」の問題は嗜好なども含めて極めて個人的領域に属するもの。法としてわざわざ条文化する必要性があるのかどうか・・・・そうする必要があるほどに「食」が乱れているとの反論が聞こえてきそうですが、私はやっぱり疑問に感じます。もちろん、「親が朝食を食べないから、子どもにも作らない。」なんてケースもあるやに聞いたことがありますし、「早寝・早起き・朝ご飯」というのは家族全体での生活習慣にも関連してくるもので、子どもだけの問題には片付けられないと思いますが・・・・法文化されることへの違和感を覚えるのは私の思い違いなのでしょうか?

投稿者 hisaka : 2007年11月27日

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