« 私の週末♪・・・閑話休題 | メイン | リサイクルの現場を見る。 »

2007年11月12日

議会改革への道のり・・・1

 議会改革特別委員会が開催されました。今日は事例研究的に委員からの2つの報告をもとに意見交換をしました。ちなみに報告内容は、議会運営委員会の「伊賀市議会基本条例」視察について、第28次地方制度調査会の答申に記述されている地方議会に関する内容についてでした。大学時代のゼミをイメージすればいいかなと思いますが、委員会でそれぞれの委員が報告・発表をし、それに対する質疑や意見交換により議事が進んでいくというのもかなり珍しい在り方ではないかと思います。多分、他市の議員さんがたが私たちの特別委員会の見学に来られたなら、驚くはずです。


 というわけで、上記の報告を受けて、今後の進め方を議論しました。既に議会基本条例を制定している栗山町、伊賀市では条例制定になる大きなきっかけが存在しています。栗山町は深刻な財政難を抱え、市町村合併問題の渦中に置かれていた自治体(合併はしませんでしたが)でしたし、伊賀市は市町村合併により新しくできた自治体です。つまり、両者ともに「市町村合併」をきっかけにし、議会や議員の在り方を見つめなおす機会に遭遇したことになります。合併問題を契機に議会や議員が自身の存在に危機意識を抱いたとも捉えることができるのかもしれません。


 けれども多摩市の場合は状況は全く異なります。議会や議員に対する市民の声も非難や批判につながっていくほどに大きくなっているわけでもなく、市全体の状況からすると‘淡々’‘粛々’というのがピッタリ。市政の課題についても論点や課題が全市民を巻き込んで大きく大きくなるようなものも存在しているわけではありません。
 議会や議員の活動というよりは、市政全般に対して無関心な層が多いと捉えるほうが適切なのかもしれませんが、栗山町や伊賀市とは異なって多摩市は「都市中の都市」である点が大きな違いだといえます。(例えば、全ての住民がどこかの自治会に所属をしているとか・・・・という環境にはありません。)


 それを踏まえて、わが街の議会改革はどう進めればいいのでしょう?「議会の改革を!」と旗を振っても、自己満足にしか終わってしまう可能性も大いにありそう?!


 「市民の生活には直結しないことなので関心もそれほどに沸き起こらないのではないか。」との意見には、委員会メンバー一同が「なるほど。。。。」と頭を痛めたわけです。(根っこのところでは市民生活に大きく関る問題とは言えますが)
 


 さてさて・・・どうする?どうなる?


 ①議員たち(議会)が手前味噌で自己満足の世界に浸りながら議会改革を進めていくことは望ましくない
 ②市民参加を得て、市民との意見交換を進めながら市民の求める議会をつくっていきたい

 この2点では一致しているので、その手法こそ今後最大の焦点になりそう。どうやって市民との意見交換の場をつくるのかが課題です。市内の様々な活動団体に意見交換を申し入れてはどうか?という意見も出ました。もちろん、活動団体に所属をしていない市民が多数いることも考慮に入れなければ。


 とはいえ、意見交換するにしてもただ単に人を集めるだけ?その前に、議会が何を考えているのか、何をしようとしているのかをきちんと伝え届けていかねば市民だって応じようがないはず!何か一工夫が必要ではないか?

 
 とかく、さまざまな意見が活発に交換された委員会になったように思っていますが傍聴席からはどんな風に映っているのでしょうね?私たち議員は・・・・「かなり面白く意見交換が展開されている」と評価をしていても、市民は「何やってんだ?あれは????」と評価をしているとしたら大問題・・・まずは議会改革特別委員会で改革を論じる前にしなければいけない改革が必要になるわけですから?!

投稿者 hisaka : 2007年11月12日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1526