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2007年11月01日

学力向上シンポジウム

 今日は市制施行記念日だったので午前中は式典に参加。市民表彰とは別に自治功労賞の表彰もあり。5期連続で市議をなさった元職の方が自治功労賞を受賞されていました。市民表彰など・・・そのものを否定するものではありませんが、市の選ぶ基準には該当しなくても社会(まちづくりの活動など)に貢献している市民は数多いことを考えると、表彰制度そのものを再検証してみてはどうかとも感じます。

 さて、今日は昨年に引き続き第2回目の学力向上シンポジウムに参加し、前半に行われた各小中学校の取り組みについて発表を聞きました。5つの小学校と3つの中学校の実践発表でしたが、各学校がそれぞれに熱心な取組みをしていることがよく伝わるものでした。その成果がどう表れているのかまでは十分に把握しきれないものの、着実な取組みを積み重ねてきている学校ではその効果が子どもたちの学ぶ姿勢などにつながっているとしていました。

 やはり、学力向上という観点から言えば、進学を目指した本格学習が行われる中学校の取組みが印象に残りました。
 例えば、多摩中学校では補充教室としてサポートスクールの仕組みを立ち上げています。放課後、土曜日と補習学習をする場です。今のところは先生たちで実施しているようですが、今後、サポートスクール推進委員会を中心にし、外部指導員との連携も視野に入れた取組みを進めようとしている模様です。また、豊ヶ丘中学校からは4年前から夏休みに実施してきた補習教室の取組みが発表されたのですが、毎年毎年実施手法に改善を加えた結果、今年は生徒の約70%の参加があったとのことでした(4年前は参加率が22%でした)。

 それにしても各小中学校の発表を聞いてもその取組みは千差万別。積極的に地域の人材を活用している学校とそうではない学校。授業時間外、放課後などに補習学習を実施している学校とそうではない学校などなど・・・・発表を聞いただけでも各学校それぞれの特色が打ち出されていることがわかります。これは、やはり学校経営者である校長先生の手腕によるものになるのでしょうか?

 いずれにしても実践事例の発表(もちろんプレゼンテーションの仕方もあるのだろうが)を聞くことで、学校の違いを感じることが十分にできることは確かです。なるほど、保護者の視点からすれば「学校を選択したい。」という気持ちが生まれることも理解できます。学校選択制度があってよかった・・・と言う風にもなるのかもしれませんね。
 
 でも、私自身は隣の地域、離れた地域の学校に行かなくても、通学区域内に指定されている学校に子どもたちが満足して通える環境づくりを優先すべきと考えています。その意味で、各小中学校の優れた実践事例をもとに全市の教育環境が底上げしていけるような仕組みをつくりたいものです。各学校が特色を打ち出すことは大歓迎で、学校(教師)そのものが活性化するような、モチベーションを高められるような競争力を持たせることは必要だと思います。そのために各学校長が工夫をし、力を発揮することも大歓迎!しかし・・・・だからといって、学校ごとにあまりにも差異(格差)がありすぎるのは望ましくないように感じる今日この頃です。

 おそらく素人の私が見ても、学力シンポジウムに参加しただけで学校ごとの特色や力量を感じることができるわけで、教育の専門家から(例えば教育委員会の指導主事など)からみれば、一目瞭然で学校ごとの力の‘差’を把握しているのだろうと思った次第です。

投稿者 hisaka : 2007年11月01日

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