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2007年10月10日

20XX年・・・多摩市は。

 「ストックマネジメント(資産監理)計画と公共施設の配置のあり方」特別委員会が開催されました。予め各会派から提出されていた「ストックマネジメント計画」と、「公共施設の配置あり方に関する基本的な考え方」に対する意見(ただし、あおぞらは特別委員会のメンバーに属していないので提出はしていない)をもとにした議論が進んでいたのですが、傍聴している市議会ウオッチングのメンバーの方々が呆れ顔になってしまうくらい陳腐な議論に・・・・。


 各会派のスタンスの違いが浮き彫りになったという意味では今後議論のし甲斐があることも明らかになりましたが、その一方で特別委員会として一定の方向を示さなければならない時期が決まっており、正直言って、十分に十分な時間の確保は難しいと思われます(何せ委員会のメンバー12名の日程調整するだけでも難しいので)。行政側は年内にも方針を確定したい意向を示しているので、なるべくそれに合わせなければ・・・・との事情があるのです。


 民主党TAMAの考え方は「何といっても公共施設の総量を減らすべき」と考えています。今後の維持管理経費含めて考えたとき、公共施設は確実にお荷物になります。ほんの数年後のことだけではなく、もっと20XX年、もっと言えば、私の30年後(60歳)を考え、50年後(80歳)まで想像をした上での見解です。
 「公共施設のありかたそのものを考えるべき」・・・・行政は「公共施設の配置のありかた」として基本方針を取り纏めていますが、そこには「本当に今の時代、現在存在するそれぞれの公共施設の機能に必要性がどのくらいあるのか。」「別の公共施設や民間の施設で代替できないか。」「施設の機能統合できないのか。」・・・・そんな視点が議論をする上で欠かせないと思います。
 その上で、全市を一つのエリアと考えて、そしてコミュニティとしての地域エリアを想定して、そこに必要な機能をどう配置するのかを考えるべきなのです。

 そこで、「まず議会として意思統一図るべきことは『総量を減らす』という方向性だである」との態度を示したわけですが、「『総量を減らす』という考え方を全面的に強調するのはいかがなものか?」なおかつ、「民主党はいたずら多摩市の財政危機を煽っているのではないか(渡辺市長と同じみたいな)。」とも言われました。
 渡辺市政と同じように危機感を助長しているというつもりはありませんが、「市民が湯冷めしないような範囲に入浴施設を設けていきましょう・・・」(今は地域ごとにも格差がある)というような議論をする余裕はないと思っています。地域ごとの不平等を解消する云々という議論の前に、「ある必要のない」ハコモノが整理されることのほうがよっぽど重要と考えています。
 「地域ごとの不平等を解消しましょう。」という発想で次々と建設してきたことが現況に至っていることを自覚するほうが先決。

 今までの手法や発想を変えるべきなのです。


 ・・・・・となるとき、「じゃあ、今まで無駄な施設を作ってきたことをどう思っているのか。」という議論になるわけですが、そんな過去のことを云々議論していても前には進まない!
 過去は過去で、その時代ごとにさまざまな要請があり、そこにたまたま上手に(???)財政の裏づけがあっただけの話。そこを議論はじめて、責任の所在を明らかにしたところで「何も見出せない!」。


 その責任を追及するまえに、自覚すべきは「古びた発想から脱却する」ということ。そして、いち早く今後の財政見通しと、公共施設の維持管理に必要な経費を示しながら、市民の選択を仰ぐことだと思っています。
 

 「あるから使用する。」どの施設も私たちの税金で建設もされ、運営もされている・・・・だから「活用しないともったいない。」というのも確かにそのとおり。・・・・でも「あるから使用する」を続けることで、20XX年はどうなるのでしょうね。


 高齢者が増える。医療費は減らない。支え手になる側の財政力は惰弱。どうするの多摩市?・・・・というより「どうするの日本?」ということにもなりますが、私は20XX年、「この多摩市で私が一体どんな暮らしをしているのか。」「どのくらい社会的負担をしているのか。負担する力があるのか。」と考えると、残念ながら、気持ちは晴れない・・・・。


 今、渡辺市政は「基礎体力があるうちに」と言っていますが、私は贅肉がつきすぎて、新陳代謝が悪くなっていると思っているので内心では「ずいぶんな基礎体力」だと考えています。


 今日の議論には、全体の方向性を議論する前に「各論」(いきがいデイサービスの見直し、やまばとホールの廃止、集会所の見直し・・・・というような)に対する意見を表明し、そこから議論すべきではないのかとの立場も。


 「木を見て森を見ず」


 議員の諸先輩方にぜひお願いをしたい。「ご自分の老後のことではなく、子どもや孫の老後のことを考えてあげてほしい。」

 そのとき、人口も減っているんです。だから、こんなに公共施設は必要ないんです。今、そのためにちゃんとダイエットしましょう!

投稿者 hisaka : 2007年10月10日

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