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2007年10月24日

視察にまつわる小話♪

 視察から帰宅しました。愛知県の犬山市→大阪泊→兵庫県の尼崎市という行程はちょっと非効率な感じでしたが、先方との日程調整があるのでこればかりは仕方がないことですね。全国的に地方議会の視察シーズンということで、行きの新幹線でも帰りの新幹線でも同業者と思しき集団に出会いました。私たちが訪問した犬山市ではこの時期ほとんど毎日のように視察が入っているとか。そして尼崎市でも一日2~3自治体からの訪問を受けているとの話でした。ちょうど私たちが訪問した時間帯、別室で清瀬市の総務委員会も訪れていました。

 というわけで、全国で地方議員がさまざま行脚する時期です。行きの新幹線で座席が隣り合わせだった‘とある’自治体議会の視察は昨年まで3泊4日で今年から2泊3日になったとか・・・・。その自治体では合併で60名を超えてしまった議員数に市民からの批判が集まり解散、そして現在は議員数が3分の1になったとの話でしたが、議員さんの面々・・・・女性は一人もおらず真っ黒い集団でした。それに比べると私たち委員会の顔ぶれは女性が3名、男性も3名というバランスで老若男女(議会最年長議員と最年少議員)という取り合わせ、、、、あちらの方々の眼にはどのように映っただろうと思いました。男女比だけでは語れないのかもしれませんが、やっぱり男女比率はその自治体の「都会度」を示す一つの指標になるのではないかと感じます。ちなみに犬山市では外国人の方が副議長さんをお務めになっていましたが、女性はたったの1名(全22名)で尼崎市は女性は8名(全42名)でした。

 さて、視察と言えば・・・議員の道楽で観光だと誤解され批判の目が向けられがちですね。もちろんそれぞれ個々に状況があるのだと思いますが、多摩市議会の場合にはかなり真面目に視察が行われているような気がします。ほぼ全議員が市民の厳しい眼を意識しているからでしょうね。しかし、単に最寄り駅から説明を受ける当該自治体の会議室までしか行き来しないというので十分なのかどうかは議論が分かれるところなのかもしれませんね。たいていの場合、「せっかくなのでぜひ市内も見ていってください。」(これはただの儀礼文句?!)って言われますね。

 犬山市では2時間ほどの視察後、帰りの電車までの時間(25分くらい)で犬山城に寄ることができましたが、これも非難される行動になるのでしょうか?時間がないのでとりあえず必死に天守閣まで登りましたが、ただ登っただけで降りてきたという感じでしたが、これは視察中の行動として不適切になってしまうのでしょうか。犬山城は国宝で犬山市の歴史にも欠かせない存在、なおかつ重要な観光資源で年間5百万人を超える人が訪れる場所です。もちろん視察の主眼は城に立ち寄ることではありませんが、+αのメニューにするならばいいのではないかと思ったりもします。

 ところで今では考えられない話ですが、かつての視察旅行では訪問先の自治体で過剰なる歓迎が待ち受けていたとか。昼間から豪勢な会席料理アルコール付きという場所もあったらしいです。もてなしの表現なのでしょうが、今考えたら、行き過ぎですよね。私にとっては笑い話で一昔前のお話。いかにもバブル時代真っ盛りには当たり前に行われていたと想像できるわけで、私にとってはその時代に行われていたさまざまなこと・・・・滑稽すぎること多いですから。そのときの時代時代に合わせて、視察スタイルも変わってきているのでしょうね。ある意味でお金に踊らされて、お金に惑わされていた時代の話は、「恵まれた」時代と言えるのかもしれませんが、虚しい時代の失笑買うだけの昔話だと思えてしまうので。


 視察も随分と変質してきました。各常任委員会の視察報告書が楽しみですね。そこにもまた委員会の個性が表れるのでしょうね。議会事務局の職員に作成をお願いしてしまう委員会もあるかもしれませんし。明後日には建設環境常任委員会が視察を振り返った意見交換をするそうです。初めての試みになるでしょうね。傍聴してみたいと思っています。

投稿者 hisaka : 2007年10月24日

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