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2007年10月17日

乳幼児健診の必要性を再確認。

 乳幼児健診は年齢を重ねるごとに、その受診率が低くなってしまいますが、その年齢ごとに必要な検査内容が含まれているのでできれば受診率100%を目指して実施していきたいものです。

 健診といえば、発育測定的な捉え方をしがちで身長・体重で大きさを測ることばかりに目が向くのですが、実は3歳児健診で聴力・視力検査があり、それが何よりも重視されなければいけないと実感しています。
 というのは、私は「立体視」することができません。美容的にはほとんど問題がないので私も家族も気がついてこなかったのですが、会社に入ってから「内斜視」であることがわかり、そのせいで「3Dの画像」など捉えることができないことがわかったのでした。そう言えばそうだったかも・・・・と日常生活でそれほどに負担もデメリットも感じてはいないものの、視能訓練士の先生によれば「車の運転をする場合にはかすっちゃうとかバックするときに失敗しちゃうとか・・しやすいのよ。」とのことでした(私は幸い免許を持っていなかったのですが)。
 それ以来、視能訓練士という職業のことを知り、しばらくは訓練にも通ってみたのですが、大人になってから矯正していくことはなかなか難しく、そのうち訓練することは諦めたという経緯があります。でも、小さいころから訓練することで矯正することはできるのだそうです。


 ですので、多摩市の3歳児健診でただの視力検査で「見える」「見えない」のみならず、視能訓練の先生が対応をして下さることはとても心強いことです。でも、実は視能訓練士さんに診察してもらってることは知られていないと思います。ちょっと残念。
 でも、一般的には「見える」「見えない」だけで考えてしまうので、まさか子どもが「立体視」できるかできないか・・・なんてことまで考えが及ばないのが通常と言えます。(視能訓練士の存在そのものも知らない人が多いはずです。)


 ということで、私は子どもの3歳児健診で視能訓練の先生に精密検査を進められ、小児眼科に行きました。我が子には「立体視」する能力があるとわかり一安心を得ることができました。なので、余計に3歳児健診の発育測定以外の検査こそ大事だと実感するのですね。健診の意義と役割を再確認した一日でした。


 ・・・・やっぱり、子どもたちの心身ともの健康をしっかりフォローしていくことは重要です。本当は3歳児、4歳児、5歳児・・・という風に一年ごとに健診があればいいと感じます。発達障害児の支援という点でもその必要性は指摘されていますが、母子保健法に基づく健診のみならず、自治体独自で子どもたちの健康をフォローアップしていくための仕組みの充実を考えていきたいものです。

投稿者 hisaka : 2007年10月17日

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