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2007年10月15日

「女性の人権」

 議員の活動や議員の仕事は自転車操業に近いところがあり、9月定例会が終わるとすぐに12月定例会に向けて一般質問づくり、その他の市政に関することなど情報収集が始めています。今日もそのために市民の方とお会いし、意見交換などをしました。

 ところで、週末の話題から報告をしたいと思います。土曜日、恵泉女学園大学でベアテ・シロタ・ゴードンさんの講演会があったので参加をしました。ベアテさんといえば、映画「ベアテの贈り物」でかなり多くの方に知られる存在になりましたが、日本国憲法第24条を起案した女性です。

<日本国憲法 第3章国民の権利及び義務>第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
昨年、女性センターのフェスティバルで映画を見て以来、直接話を伺える機会を得たいと思っていたので、その念願が叶いました。1923年のお生まれですが、年齢を感じさせない話しっぷりで、日本についても「日本の女性にはまだまだ可能性がある!」という力強いお言葉もいただきました。

 その言葉を信じて進んでいきたいですね。大学を卒業するまでは男女の違いで差があることをそれほど感じてこなかったわけですが、それが全くの勘違いだと気がついたエピソード。私が会社に入ってからのことです。「大学卒業したのに、どうして一般職なの?」と素朴に上司に尋ねられた経験がありますが、そのときには心底驚いたものです。「なるほど、それが古い人たちの考えなんだ・・・・。」と痛感したことは今でも忘れられないことです。
 
 「女性だから」とか「男性だから」ではなく、その人個々人の資質がきちんと評価されるようになって欲しいですね。どこを基準にして現在<今>を比較するのかにもよりますが、その昔よりは女性の活躍の場が増えてきたとは思います。でも、まだまだ「女性の人権」というカテゴリーを持ち、訴えていかねばならない状況があることもまた事実です。個人的には「女性の人権」と振り翳すことに少々ためらいもありますが・・・・。
  
 ところで、多摩市は議員に占める女性の割合が30%を超えていて、都内自治体でも(おそらく全国で見ても)トップクラスです。
 市民からは「女性議員どうしで連帯をして課題解決を!」という期待もあるように、「多摩市議会女性議員連盟」(という名前はあまり好きではないが)みたいなものが設置できるとより女性施策が進んでいくのかもしれませんね。議会改革を進める中の一つには「会派」で主張しあうのではなく、「議会」として議論をし合意形成を図っていくという大目標がありますが、「議員連盟」の取組みはその第一歩にできると思います。

 さて、東京ウィメンズプラザでは第20回東京国際女性映画祭が開催されます。そこで上映される映画のひとつに「シロタ家の20世紀」があります。監督は「ベアテの贈り物」と同じく藤原智子さんです。週末の予定で私は残念ながら足を運べなのですが、多摩市でも「ベアテシリーズ」第2弾で上映会を開催できるといいなと考えています。

投稿者 hisaka : 2007年10月15日

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