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2007年10月11日

「いのち」を学ぶ

 女性センターの市民センター運営委員会が主催をした「親と子で話せる‘「いのち」と「性」の講座’に参加しました。今日は第1回目で安達倭雅子さんのお話でした。長年、子ども110番で電話相談員を務めてきた安達さんの豊かな経験を踏まえて、子どもたちに「性」のことをどう伝えていけばいいのかについて伺いました。
 昔よりも「性情報」に囲まれていて、子どもたちは「性情報」で頭でっかちになっていること。そのことで悩み電話をかけてくる子どもたちは年々増えているそうです。「『性教育』バッシング」が行われ、学校教育でもきちんと伝え教えることができていない状況の子どもたち。「性」に対する子どもたちの状況は「砂漠状態」。なので、そこに情報が流れてくると・・・・すべてが浸透していくということです。正しい知識や理解をしないまま、コミックなどで得た情報をそのまま受け取ってしまうわけですね。
 子どもたちに「性」のことを尋ねられたらオロオロしてしまう大人も多い。そして「大人になったら自然にわかる。」という何となく納得させられてしまう決まり文句で、その場のお茶を濁してしまう・・・。

 「寝た子を起こす」という考えで「性」の問題に触れたがらないのが日本ですが、「性」ついて知識を持てば持つほど、慎重に行動するようになるというのが安達さんのお考え。ご自身の経験から、事実に基づいたご見解なのでしょうね。今日の話については「暮らしの中の性教育」を読めば詳しいです。
 「性」について正しく伝えることも難しいですが、「性教育」についても正しい理解をすることは難しいので、ぜひ関心のある方は本を手に取っていただきたいと思います。「性」の問題は「いのち」の問題で、自分自身の存在価値に感謝することにもなるのでしょうね。


 「性」というと、「男」「女」という2分類だけがぱっと頭に思い浮かんでしまうという大人の固定観念から変えていかねばならないのでしょう。例えば、「インターセックス」という存在も意識できるかどうかも私たちの「性」に対する感覚が問われる部分だと思いながら話を伺っていました。「性教育」がその位置を獲得するためにはまだまだ時間がかかりそうですが、人権の問題として、「いのち」の問題として認識され、学校教育で当たり前のように行われることが必要だと感じます。

 ところで、多摩市の教育委員会ではどんな風に位置づけられているのでしょうか?以前の一般質問の時には「味気ない答え」「一辺倒の答え」しかなかったことを思い出しました。


 きっと何よりもまず大人たちが認識を変えなければいけないのでしょうね。女性センターがこのような学習の場を企画していくことの意義は大きい!女性センター(行政)主催ではなく女性センター市民運営委員会ならでは・・・・市民運営委員会だからこそ!できる学習会なのかもしれません。
 市民が運営などに参画をしていくことの意味を再確認した気がします。市民の視点があるからこそ、実施できたのかもしれません。市民運営委員会頑張れ!・・・仮に、その活動を誹謗中傷するような政治が行なわれたなら・・・・闘わなきゃ!(笑)

投稿者 hisaka : 2007年10月11日

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