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2007年10月08日

パルテノン多摩は20歳になりました!

 3連休・・・パルテノン多摩では20周年を記念した催しがありました。私はパルテノン多摩の評議員(いわゆる議会の充て職)なので、記念公演を鑑賞する機会を得ました。多摩市の世論調査で「パルテノン多摩」の認知度はものすごく高い!しかし、その一方で「パルテノン多摩は敷居が高い!」という声が少なくないのも事実。

 ・・・・・さて、パルテノン多摩の実力はいかに?・・・・ということが試されたのが週末に開催されたイベントだったのかもしれません。私が鑑賞をした大ホールでの記念公演に限って、勝手ながら判断するに、お世辞にも「認知度」に見合った成果が発揮されていたとは思えないのが実情です。成人式を迎えたパルテノン多摩は新たなる活路を見出す必要があるのではないか?と思いながら、会場を後をしましたが、気持ち的には物寂しい感じがしました。

 それにしてもイベントづくしの連休でした。多摩センターでは中央公園でクラフトフェア、桜ヶ丘ではせいせきフェスティバルが開催されていましたし、市民が地域で退屈しない連休であったとは思います。選択肢もあっていいなとも思います。けれども、パルテノン多摩を中心にしたイベントを市全体で創り上げていくような・・・・そんな多摩の文化創造をコンセプトにした催しを企画することもできるなあと考えてしまいました。なので、余計にパルテノン多摩が「認知度」に見合った実力発揮とは言い難い状況におかれてしまったことが残念でならなかったのでした。


 20周年を記念した「市民参加企画」。もっともっと盛り上がってもいいのではないか?・・・・部外者が感じたり考えたりすることは容易くて、実際の現場は相当なる苦労を重ねているのでしょうね、きっと。


 実は、20周年記念公演の鑑賞をするのに合わせ、パルテノン多摩の理事会と評議会のメンバーの合同で意見交換会が開催されました。十分な意見交換にまで至らなかったのですが、そこで意見されたことのうち「パルテノン多摩の文化事業という以前に、市全体の文化政策が見えない。」、「市がパルテノン多摩のことをどう考えているのかが見えてこない。」という意見が述べられていて、私も「それはそのとおり」と思いました。評議会や理事会のメンバーでさえ、もしかする十分にパルテノン多摩のことを把握できていないのではないか・・・・とさえ感じた会議でしたが、何はともあれ優先すべきは「パルテノン多摩の課題はどんなことなのか?」という点を財政的にも、事業内容的にも見つめ直し、しっかりと全体像を把握することだと思っています(自分への今後の宿題を課す意味でも)。

 もちろん「パルテノン多摩は決して頑張っていないわけではない。」という意見もあり、それも「そのとおり」と思いました。けれども私は「それなりにやっているのかもしれないし、今後もそれなりに進んでいくのかもしれない。でも、それなりにやっていて許されるような時代ではない」という気がしていて、パルテノン多摩が何を担っており、それに合致した事業をどう展開していけるのか市民に理解される形で示されなければならないと感じています。
 
 示せていなければ、そしてまた今後示せなければパルテノン多摩はただ単なる「金食い虫」としか扱われないでしょう。それは市民にとっては憂慮すべき事態です。実際にパルテノン多摩の維持管理だけにもコストがかかります。そして文化事業を進めていくためにはある程度のお金は必要。それを踏まえるならば、多摩市の「金食い虫」が「金食い虫」と批判されないだけのパフォーマンスを展開できなければならないと考えています。


 市民にとっての「パルテノン多摩」って一体どんな存在なんだろうか?改めて考えさせられた3連休でした。

投稿者 hisaka : 2007年10月08日

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