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2007年10月02日

来年度の議会費は・・・

 議会運営委員会が開催されました。主な議題は明後日の最終日に向けた日程確認。それから来年度の議会費をどうするのかについて意見交換をしました。

 どうしても「予算ありき」の発想になりがちな議会活動。常任委員会の視察や全議員の研修会にしても前年度に決められたとおりに粛々と実施されてしまうのが常。特に・・・全議員の研修会については「講師謝礼10万円」が計上されていて、とかく「講師謝礼を消化しなきゃ!」という発想で議論されてきた節があります(とりあえず、現在は講師を招いての研修の方向ですが、その内容など慎重に検討することになっていますが)。

 以前から、「研修の実施については、その都度必要性が検討され、臨機応変に対応できるようにして欲しい。」と意見は存在していました。しかし、常任委員会の研修については1泊で交通費は概ね西は大阪、東は宮城くらいまで・・・・とか、宿泊費はなくて日帰りにする・・・・との縛りがあったために当年度に必要な視察を企画し実施することができなかったのが実情です。「予算ありき」にて視察地を決定する・・・要するに「予算があるから、視察をする」という発想で活動が実施されてきたということも否定できない事実でしょう。

 委員会の活動にとって意義のある視察が実施されなければむしろ時間と経費の無駄遣い。仮に視察をしなくとも委員会活動を充実することは当然のごとく可能です。「視察費が確保されている」という事実に基づいて、視察の必要性が議論される前に「視察日程と視察地を決めてしまう」という手法からそろそろ脱却しなければ。


 議会基本条例で有名になった北海道の栗山町議会では視察の必要性が発生してから、議長が町長に対して経費の確保を求めるそうです。つまりは「補正予算」というかたちになるようですね。私は本来はそのようなあり方が望ましいと思っています。
 
 事前にきちんとした企画書を作成でき、それが審査されて予算化・・・・もちろん、首長が議会の企画に対して口出しすることはできず、予算確保の求めがあれば応じるだけでしょうが、少なくとも議長がその権限と役割において各常任委員会などの視察内容に対する注文をつけるということはあっていいでしょう。議長はただ単に議場における議事進行の「司会者」ではなく、その豊かな経験と視野の広さにより議会活動がより発展し充実するための指南役です♪
 常任委員会などの視察についても十分に検討なされることが重要です。議長の権限により企画内容が不十分であれば実施不可・・・なんてことがあってもいいと思います。

 そこで・・・多摩市議会の現在の仕組みで見直さねばならない点は「議長はどの会派にも、常任委員会にも属さない。」ということだと考えています。議長になった時点でより公平な視点で活動ができる状況が必要です。そのためには会派も常任委員会なども離脱してフリーな立場を確保すべきです。(というのは私の個人的な見解)


 さて、そんなこんなで来年度の議会費については、「予算ありき」の発想ではなく運用できるような手法にで視察などに必要な調査旅費の計上をすることとなりました。もちろん予算が無限にあるわけではなく、ある程度の制約はあった上での対応になりますが、予め「視察する目的や意義」を明確にすることは各常任委員会の問題意識を鮮明にできるという点でも意義あることだと考えています。早急に、視察を実施する際のルールづくりをしていく必要があるでしょうね。明後日には「議会基本条例の制定を目指す議会改革特別委員会」が正式に設置されますし、議会の存在意義を高めていく取組みに弾みがつきそう!

 市民に‘真に’必要とされる市議会に変えていきたいものですね。「変えなきゃ!議会2007キャンペーン

投稿者 hisaka : 2007年10月02日

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