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2007年10月03日

障害者の権利に関する条約への署名

 市議会は明日が最終日です。今日はその前日で事務整理日と位置づけられた休会日です。昨日は会派で昨年度決算の認定にあたっての討論書を作成するために遅くまで話し合いをしていました。その議論をとりまとめて討論することになっています。私たち会派の市長に対する評価をしたいと考えています。

 ところで、最近の動きでちょっと注目をしたいのが「障害者の権利に関する条約(仮称)」への署名が閣議で決定したということ。

外務省のホームページより)

「障害者の権利に関する条約」(仮称)への署名について 平成19年9月28日

1 我が国政府は、「障害者の権利に関する条約」に署名することを閣議において決定した。
2 この条約は、2006年12月、第61回国際連合総会において採択されたものであり、障害者の人権及び基本的自由の完全な実現を確保し、促進する上で重要な意義を有している。

(参考) 障害者権利条約

障害者の固有の尊厳、個人の自律及び自立、差別されないこと、社会への参加等を一般原則として規定し、障害者に保障されるべき個々の人権及び基本的自由について定めた上で、この人権及び基本的自由を確保し促進するための措置を締約国がとること等を定めている。


条約に署名することの意味は大きいと考えます。でも、同じように思い出すのは「子どもの権利条約」や「女子差別撤廃条約」などのこと。条約を批准した後に国内の法整備などはどのように進んでいくのでしょうか。

 自治体でも障害者基本条例や子どもの権利条例、男女平等条例といったルールづくりへの取組みが望まれますが、マクロなレベルでは流れと方向性があったとしてもミクロ?地域レベルにまで来るとさまざまな価値観や考え方があり、内容を取りまとめることはかなり難しいのが現実です。(条約の本質的な趣旨・内容をそのまま条例にまで引用させていくことは大変な作業です。例えば・・・・女子差別撤廃条約→各自治体の男女平等条例など)そして必ずしも自治体レベルでのルールは必要がないという考え方もまだまだ主流です。多摩市も例に漏れず・・・・「自治体での制定は不要」との立場を貫いているように思います。

 それでも、国の動きをしっかりと受け止めることは必要でしょうね。市民向けに国の動きや流れを伝える努力はできるのではないかと思っています。もちろん、それについて多摩市がどう考えて取り組んでいくのかもあわせて。

投稿者 hisaka : 2007年10月03日

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