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2007年10月04日

9月定例会終了!

 無事に?9月定例会が終了しました。市長が提案したすべての案件が可決されました。昨年度決算は、特別委員会の時と同様の結果でした。

 今回の議会は「家庭系ごみの有料化」(私は収集方式の変更だと理解していますが)が最大の焦点だったかもしれませんが、そればかりに捉われると大事なことを見落としてしまうかもしれません。実は教育長の交代人事がありました。そして議会で言えば「議会基本条例の制定をめざす議会改革特別委員会」が設置され、議会が制定している「政治倫理条例」のに内容の見直しも行ないました。そこにも視点を向けてもらいたいと個人的には考えるものです。


 
◇教育長人事

 さて、新しく就任なさった教育長さんはもともと小学校の教員の経験があり、昭島市や渋谷区でも教育長として力を発揮された経歴をお持ちの方です。多摩市の教育長は4年ごとにコロコロ変わるということにはいささか不満です。なおかつ・・・・その人選も東京都任せになりがち。市長自身が教育長の人選にあたっては「東京都の保証」を頼りにしている面が否めません。
 議会は市長の人事案に同意するか否か・・・との結論が迫られるわけですが、当然のごとく当該人物の人柄や手腕を十分に吟味することは困難。経歴書を眺め、あとは事前にひと目だけ会う時間があるので、その時に印象だけを頼りにするしかありません。教育長の就任については、議員のみならず市長であっても、まずは「お手並み拝見!」状況であることは事実と言ってもいいでしょう。

 個人的な要望としては形骸化した運営に陥っている「教育委員会」の本来の役割を回復してほしいと思っています。教育論について議論が飛び交うような教育委員会にしなければ、議会と同様に「不要論」を覆すことができなくなる恐れも。教育委員会廃止論のレールにのっかって欲しくないと思っています。


 
◇政治倫理条例の改正

 この条例の目的は・・・・

(目的)
第1条 この条例は、多摩市議会議員(以下「議員」という。)が、政治倫理の確立と政治腐敗の防止を図り、主権者である市民の信託に応え、良心と責任感をもって政治活動を行い、議会制民主主義の健全な発展に資することを目的とする。
ということですが、6月議会では元議員の関連する会社の入札のことが話題になりました。その際、関連会社を入札させるためにたった数日の任期を残して自己都合による議員退職をしたのではないか・・・・?との疑惑の念が広がりました。
 そこで、議員を退職して1年以内にある者、その配偶者と2親等以内の親族が役員などを務めている企業に対しても、市との請負契約などを辞退すべし!との文言を追加しました。「良心と責任感のある行動」に対する議員の自覚を高めていくことが目的の改正です。

 今日一日は長丁場。議事がすべて終了したのは18時半でした。途中・・・私たち会派は「動議」を提出しました。私たち会派への批判を述べた発言の一部が不適切であり、議事録として記録されることに異議申し立てをするためです。「家庭系ごみの有料化」については以前は反対の立場をとってきた経緯があります。その立場が変わったことに対する批判は受け止めますが、考え方が変更したことについて「市長との取引があったのではないか?」などと言われたくはありません。根拠もなく事実に全く反することを発言された立場としては心外他なりません。確証ないことをあたかもそうであるかの如く発言することは避けなければいけない。「他人の振り見て我が振り正せ」です。

 ようやく終わった定例会ですが、議会改革など取り組まなければいけない課題は山積。ちなみに・・・・私は「議会基本条例の制定をめざす議会改革特別委員会」(うわっ、、、長い!)の副委員長として活動することとなりました。委員長は公明党の安藤邦彦議員(多摩市議会副議長を兼務)です。

 委員会は設置されましたが、今後の方向性などは明確に定まっていない状況です。それでも「議会変わらなきゃ!」「議会変えなきゃ!」と感じている議員は多数派だと考えています。自分の考えが正義でもなければ、他の意見や考えが絶対的なものでもない。そんな視点から、「市民に必要とされる議会」に脱皮していきたいものです。


◇議会質問内容・・・・昨年度決算に対する討論を掲載しています。 

投稿者 hisaka : 2007年10月04日

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