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2007年09月28日

決算特別委員会最終日・06年度決算は認定されました

 昨年度決算の審査が終了しました。

 一般会計については賛成多数で認定、特別会計については全員一致にて認定されました。ちなみに一般会計で認定したのは公明党・自由民主党・無所属生活者ネット・民主党、認定しなかったのは改革ゆいの会と共産党でした。

 議長と議会選出の監査委員を除く24名の委員で構成される特別委員会。この結果をもとに、最終日の本会議で改めて議決を行なうのですが、結果はほぼ変わることがないでしょう。

 今日は教育費の審査、特別会計の審査が行なわれたのですが、特別会計で質疑をした共産党の議員さんの目の付け所は鋭かったですね。やはり特別会計のほうにもきちんと目配りができていなければいけない、発言時間を残しておかねばならないと思いました。

 今、多摩市ではストックマネジメント計画を策定し、後世代の負担を考慮しながら、公共施設の資産管理を実施するための手法を検討していますが、実はそこで対象になっている施設は地上で目に見える施設。
 しかし、目に捉えることができない地下にもぐっている下水道管などライフラインを維持するため不可欠な公共施設のことも見落としてはならないという指摘です。何と!下水道管は老朽化に伴って更新をしなければなりませんが、そのために必要な経費は約500億円にも上ります!!これには驚愕。そのために積み立てもしていますが、現在のところ残高は約17億円。
 下水道管の設備更新についてはコンサルタントの力を借り、今年度中に計画を策定していきたいとの答弁がありましたが、共産党の質疑によって明らかにされた事実は議会としても無視できないこと。改めて、‘まち’を持続させていくこと、未来につないでいくことの責任の重さを感じさせられました。‘まち’を更新していくために必要な計画をていねいに点検していかなければなりません。

 公共施設、まちのインフラストラクチャーをどうやって維持していくのか。真っ先に思いつくのが「学校跡地施設」だったりもします。学校の統廃合で今のところ明らかになっているだけでも4校は廃校施設になります。現在でも、跡地を維持するだけでも毎年約5000万弱はかかります。跡地が増えていき、そこを暫定活用するとなれば、最低限の維持管理と言ってもその経費は無視できないものとなるでしょう。市民の合意形成を図りながら、有効な財産活用を図ることが求められるのだと感じます。学校跡地に限らず・・・・ということで、議会としても「ストック・マネージメント(資産管理)と公共施設の配置の在り方について特別委員会」を設置していますが、その中でどこまで議論が進めることができるのか・・・・・一筋縄ではいかないでしょう。

 議会でもそろそろ賛成・反対で対立的議論をするのではなく、本当の意味で合意形成を目指した議論の展開し、問題解決の筋道をたてていきたいものです。 


 週明けには代表者会議、議会運営委員会・・・・そして10月4日の本会議が最終日で9月定例会は閉会となります。

投稿者 hisaka : 2007年09月28日

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