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2007年09月26日

決算特別委員会3日目

 昨日に引き続き、決算特別委員会ですが総務費、民生費に関する事業について質疑がありました。各議員さんがそれぞれの立場、観点で質疑をするので共感できる部分もあれば、ちょっと違うなあと感じる意見もあり。でも、全般的には「なるほどなあ」と思える意見は多いです。

 そして新人議員さんの質疑はやっぱり観点が新しい!
 例えば、車輌管理経費について。いわゆるエコを理由にして低公害車を導入する傾向にあるわけですが、多摩市の地形(起伏が激しい)で走らせても燃費は悪く、かえって普通車輌を使用する以上に環境負荷を与えてる結果になるという指摘がありました。
 「ご指摘のとおりであります。」なんていう答弁があったのには議場の失笑をかっていました。「エコ」であるがゆえに車輌を購入する際に国などの補助金がもらえるようですね。どうやら購入する際の負担にだけ着目して「エコ車輌」が選択されている模様です。(エコ車輌はバッテリーのことなど維持費がかかるという指摘もあって、なるほど・・・・と思いました。)
 これは「車」に詳しい人ならではの観点と言えます。私からはとうてい思いつかない視点です。


 会派として今日取り上げたのは「職員研修費」について。これは初日の総括的質疑で言い残してしまった部分をフォローするため。多摩市では2002年に人財育成基本方針が策定されていて、毎年、研修計画が作成されているのですが、その研修計画は「計画」ではなくて研修メニューが羅列してあるだけ。研修の目的を明確にすることが重要ではないのか?と思われます。
 過去の答弁を遡れば、「職員研修の方針とその体系の見直しを進める」となっているわけですが、どう取り組んできたのでしょうか?

 多摩市では「市民感覚」「経営感覚」「職業感覚」という3つのセンスをもった「人財」の育成を目的にしているようですが、それに研修計画がどう合致しているのか・・・・・・正直・・・・・・「きちんと理解をして説明できる人がいない」という状況です。
 「市民感覚」を身につけるために市内のホテルやスーパーに派遣研修を行なっている・・・・とのことでした。ここもまた議会の失笑をかっていました。「接客マナー」を磨いて、市民にホスピタリテイーあふれる対応をすることも大事なことかもしれませんけど。でもそれがイコール「市民感覚」ではありません。


 2004年の組織改正ではわざわざ「人財育成推進担当課長」が配置していたにも関らず(今年度から人事課長が兼務になった)、配置してきた意味があまり感じられないのは残念なことですね。それこそ市長の組織経営能力が問われる部分でしょう。市長が必要性を感じ新たに設置したポストであるならば、そこでしかるべき成果をあげるべくリーダーシップが発揮されて欲しいものです。


 ちなみに「高い目標に挑戦し、実現・達成できる職員」という人財育成基本方針の目指すべき人財像なんですが、もし私が多摩市の職員だったら上司に尋ねるちゃうかも。「一番の目標になるようなお手本になるような先輩はどこにいますか?」って。あまりにも目指すべき像のイメージが抽象的過ぎてどんな人物像を言うのかがよくわからない。

投稿者 hisaka : 2007年09月26日

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