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2007年09月14日

建設環境常任委員会

 今日は「家庭系ごみの有料化」(家庭系ごみの収集方式の変更・有料指定袋方式によるごみの収集)に関する条例改正案とともに「有料化反対」(負担増)の陳情が6件ほど提出されていたので、多数の傍聴者がかけつけていました。

 そして委員会では条例改正に対し、賛成・反対の立場からさまざまな議論が交わされていました。でも、私に言わせれば、先日の補正予算の質疑の際と同じような内容で「質疑・答弁」が繰返されていただけのように感じました。補正予算の際にも「議論が尽くされた感」があったことは確かで、委員会で質疑をしていたある議員さんはわざわざ「傍聴されている方が異なっているので・・・・」と前置きをした後に、再確認で先日と同種同内容の質疑をしていたとか・・・・。

 議論を深めることは大事なことですが、合意形成を図るための議論ではなく、自分自身の立場を明らかにし、自分の正当性を確保するために質疑応答を繰返すだけでは本来想定されている議会の姿とはかけ離れている気がしてしまいます。
 これに関して言うならば、議会として議員どうしが「いかにごみを減量できるのか?」という議論をほとんど交わしてこなかったことが問題になるのだと思います。もちろん自分自身への反省も込めてそう思います。議員同士が政策論争をするような議論の場をいかに設けていくのかは議会の大きな課題です。

 結論的に言えば、条例改正案については補正予算の修正案の内容に沿った「修正案」(プラスチック回収袋を20?袋のみとし1枚10円とする)が可決され、陳情については「不採択すべきもの」となりました。最終的には10月4日の本会議で改めて議決されて確定するのですが、今の情勢でいけば委員会の結論が覆るということはないと考えています。


 ところで昼休みには陳情者の方が控え室に多数お見えになり、「ぜひ、民主党さんは生活第一なのだから有料化に反対して欲しい。生活保護の人たちもいるし、高齢者の生活も厳しいから。」との訴えをいただきましたが、生活保護世帯、75歳以上のみで構成されている高齢者世帯で非課税世帯の方々他、多摩市の減免制度は(私が想定するよりも)かなりその範囲を広げたのではないかと思っています。


 ごみ問題については当初から考えると足掛け2年余りにもおよぶ取組みとなりますが、減量啓発に関して言えばまだまだこれからが本気で勝負となると思っています。何しろ、これまでも減量の努力を多様に積み重ねてきた多摩市民にとって「15%」という減量目標は、「厳しいハードル」(副市長の弁)だからです。

投稿者 hisaka : 2007年09月14日

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