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2007年09月11日

9月定例会 補正予算可決・新教育長決まる

 この定例会で最も注目されていた「家庭系ごみの有料化」に関する予算計上も行われていた補正予算が修正可決しました。

 何と!修正案の提出が2件。1件は提案者が民主党TAMAになっているもの。もう1件は共産党多摩市議団と改革ゆいの会が提案者になっていました。

 私たちの提案内容については、公明党と自民党、あおぞらの会を賛同者にしているものでした。「根回し」とか「裏取引」とか指摘される???なんてことはありません。もちろん、提案内容に賛同を取り付けるために事前の説明はしましたが、市民に尋ねられてもその経緯については十分に説明することが可能です。
 今日の補正予算の質疑の中でさらに明らかになったことは、2005年12月議会の際に審査未了になった幻の「ごみ有料化」提案以降にさまざまな努力をした結果・・・・市民一人当たり一日に排出するごみの量が微増しているということです。ペットボトルを集めて多摩市オリジナルのエコバックと交換するという取組み、駅前などの「まったなし!ごみ減量」の横断幕やそのほかの普及啓発活動、そしてできる限りで実施してきた出前説明会などの職員の汗に残念ながら見合うようなごみ減量の成果は上がっていないということでした。
 だからこそ、今、新たな施策が必要となっているのではないか・・・・ごみ減量に有料化が決め手になるとは考えていませんが、減量のための手法の一つと受け止めています。


 そして、減量に必要なことは根本的には私たち一人一人の生活スタイルがあるわけで、ノーレジ袋運動、ノートレイ運動など展開することがますます必要になると思われます。大分県ではごみ減量預金制度という仕組みがあるのですが、ごみの減量が市民の目にも捉えることができ、減量の成果が市民の環境活動に還元されるユニークな取組みとして注目できると考えます。


 あわせて、さんざんに「まったなし!ごみ減量」を訴えてきたにもかかわらず、そしてまた市民についても「有料化=負担増」として宣伝されてきた効果により減量が進んできたわけでもなく、結局のところ一人ひとりの市民に対して確実なるメッセージを届けることができていないこと・・・・もう一度、「広報」という視点からも捉えなおしてほしいと主張しました。
 得てして行政の「広報」は「お上からの・・・」という風に押しつけ感を醸し出してしまったりすることも多々あり、コミュニケーション手段になっていないことが指摘されています。「ごみの減量」ということについても、一方的にその必要性をごり押しするのではなく、本当の意味でその必要性を理解してもらえるような手法が求められるのかもしれませんね。・・・・「少しずつしか変わらない、でも少しずつでも変わる」。
 「有料化」は関心のある人もない人も「ごみ」のことを考えるきっかけは開くのではないかと思っています。


 
 「有料化でごみが減量したら悔しいから、ごみは減らせないなあ・・・」なんてことをおっしゃる市民の方もいらっしゃると伺いました。それはちょっと極端すぎる・・・・。
 補正予算が可決されましたが、まだ条例についての審査はこれからになります。補正予算の修正内容に伴って条例についても修正を施さねばなりません。結局、最終的には10月の4日本会議に議決したところで、ごみ減量について新しい手法での取組みが確定します。来年の4月から、プラスチックのリサイクルと指定袋による収集が始まります。

 さて、今日は教育長の人事についての同意案件も可決されました。新教育長は10月1日に就任となります。渋谷区でも教育長の経験のある方です。それにしても市長の提案理由についてはいかがなものかと思います。「清廉潔白、人格高潔」・・・・もっと人柄がよくわかるような提案説明にしてもらいたいものです。

 明日は総務常任委員会、翌日は厚生産業常任委員会・・・続いて建設環境常任委員会、文教常任委員会、ストックマネジメントの特別委員会・・・・一日お休みで決算特別委員会がスタートします。9月定例会は長期戦です。

投稿者 hisaka : 2007年09月11日

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