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2007年09月05日

9月定例会 一般質問3日目

 議員の発言時間というのは、その人に与えられた権利。持ち時間を自由に使って発言することが認められているわけです。そしてまた一般質問の場合、35分間の時間をやりくりして質問をするのですが、その持ち時間を残す残さないも自由です。
 でも・・・・傍聴席で目を光らせている市議会ウオッチングの方々からさまざま評価を聞いていると、「時間を残す=発言を放棄」とも受け止めることができるようで、35分の発言時間を余すところなく使わないのは「けしからん」みたいに思われている節もあるのかなあと感じることもあります。
 私は35分で実のある質問をすることの技術が難しいと思っています。たくさんの課題を取り上げたなら、時間は当然足りなくなるでしょうし、課題を絞り込んだとすれば、それなりに内容に調査を加えて質問内容を深めていくことが求められるからです。

 議員になっても「一般質問って何?」というイロハから教えてもらうような場はなく、とりあえず「質問づくり」が始まるというのが現状。堅苦しさは入らないのかもしれませんが、きほんの「き」くらいは学べる場所が必要なのかもしれませんね。新人議員にとっては「質問」と「質疑」の違いだってわからないわけですから・・・・。(そもそも、違える必要があるのか。その違いを意識して発言をしている議員がどれほどいるのか。・・・・私の場合は違いを認識しつつも、発言自体には全然違いが反映されていない・・・ことを自覚しています。)ちなみに、自分自身の意見を含めて発言をしていいのが「質問」となっています。


 さて、今日の一般質問では教育改革3法案に対する質問がありました。多摩市の教育委員会はとても礼儀正しい、上意下達の行き届いている場所だと思っているので、法案についての評価云々を尋ねたところで「・・・お答えしかねる」というのが正直なところでしょう。
 とはいえ、実際に教育現場としては教員免許の更新をはじめとし、新たなことにも着手していかねばなりません。「教育の地方分権」で、地域の教育委員会の求められる役割が重視されつつあることを考えれば、忙しくなるのでしょうね。
 でも・・・・教員免許の更新についてですが、一体どなたが更新できるできないを評価するのでしょうか。どういう場合に評価されないのでしょうか。判定基準の項目には「使命感や責任感、愛情」「社会性や対人関係能力」「子どもの理解」「教科の専門的知識」「教科の指導力」などがあるようですが、これだけで判定できるのものかどうかにも疑問が残ります。


 教育委員会としては粛々とそして淡々と・・・・進めていくのだろうと思います。


 あわせて、質問では「ゆとり教育」のことも尋ねていました。ゆとり教育のもとで授業時間が減り、喜んだのは学習塾だという指摘もありました。子どもたちの学力低下が指摘されていますが、そのこととゆとり教育の相関関係が実証されているのでしょうか?ゆとり教育をやめれば、学力が向上するのでしょうか?・・・私は疑問です。


 多摩市教育委員会が以上のことについて具体的にどんな対応をしていくのかまでを深めたやりとりが聞けなかったのは残念です。

 個人的に思うこと。多摩市教育委員会が独自施策として実施している「ピアティーチャー制度」「前学校に図書館司書配置」などにもう少し切り込んでいかねばならないような気がする・・・と最近考えます。
 例えば・・・「ピア・ティーチャー制度」の導入をここ数年続けてきましたが、それによって「多摩市の子どもたちの学力が向上した!」という話を聞いたことがないですし。そしてまた、図書館司書の配置についても、配置すれば教育の充実なのかといえば決してそんなことはないでしょう。そして、司書が配置されたから、「子どもたちが読書好きになる」というのもまたちょっと違う気がしています。図書館司書がいなくとも、子どもたちの「本が好き」の心を育てていくことができなければ・・・・それこそ教員としての力不足ではないか?と思ってしまいます。
 教育についてソフト面の充実にはお金を惜しまない!とする観点から、ピアティーチャーや図書館司書という人的配置には力を入れてきた多摩市ですが、その人的配置がどう有効に機能発揮しているのかについて検証する時期に来ていると私は思っています。
 
 お金がふんだんに余って余ってしょうがない・・・という状況ではないことを考えると、いかに有効に税金を使っていくのか、子どもたちの教育環境整備によりよく効果を発揮できるような体制づくりこそ求められます。これは・・・決算特別委員会の課題です♪特別委員会の中で昨年度の評価・反省点などを質疑していきたいと思います。

投稿者 hisaka : 2007年09月05日

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