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2007年08月31日

議会を変えていこう♪

 今日は9月定例会中に開催される決算特別委員会の運営をどうするのかを話し合う理事会が開催されました。委員長、副委員長を中心に各会派ごとに一名ずつのメンバーにて構成されています。

 決算審査は「認定」「不認定」という形で最終的な議会の結論が出るのですが、例え「不認定」になろうが、「あとの祭り」みたいなところがあり、市長にとっては痛くも痒くもないとの言われ方をする場合もあります。しかし、今日に至っては決算審査の内容を踏まえた市政運営の必要性が随分と強調され、議会でも「決算審査」を有意義なものにしていこうという意欲が高まっています。


 ということで、多摩市の決算特別委員会では議会としての「行政評価」・・・・議員個々個別ではなく「議会総体」としての評価を下し、行政にしっかりと突きつけられるような場にしていこうとする取組みが進んでいます。
 
 議員個々人で勝手に言いたいことだけ主張しあっている状況ほど市長にとって好都合な状況はないわけですね。結局はテンデバラバラの議員の意見を取捨選択するのは市長で好き放題言いたい放題で述べられた議員の意見を「いいとこどり」「つまみぐい」にて採用することができるからです。
 しかし「議会」としての市長を突きつけることができたなら、それはかなりの威力効力があると思われます。市長は「議会」の意見から逃れることはできませんし、「議会」の意見との食い違いがあれば・・・・そこで初めて、市長VS議会という二元代表制が活性化し、議論が生まれるということとなるでしょう。

 
 そんなわけで、多摩市では決算特別委員会の運営に少しずつの改善を試みてきました。


 なんと!昨年度の「決算特別委員会における評価」の仕組みについては、全国市議会議長会の「先進事例」としてノミネートされ、10月に熊本で開催される大会で安藤副議長(少々強引だと言われる一面もありながら、議会改革を牽引していて、議会における行政評価の仕組みを中心になって構築してきた人物)が発表することになっているのです。


 議長はノミネートされたことを「大変名誉のあること」と表現されていましたが、名誉なのかどうかはわかりませんが、とてもうれしいことですよね。試行錯誤ながらの取組みが評価されたことで、よりよいものにしていこうとする意欲が高まりますから♪


 私たちにとって昨年度の事例は既に過去のもの。昨年の評価の仕組みを踏まえ、それの改善を進めバージョンアップさせることとなっています。今日の理事会では今年度の評価のあり方がほぼ確定しましたが、事業内容の「質」とその事業の「必要性」という二つの軸で評価することとなりました。評価項目は50事業です。
 決算特別委員会開催前に暫定的な事前評価をし点数化されるので、その評価内容を生かした審査ができることとなります。各議員間の評価の違いも浮き彫りになりますね。本当はその違いの部分に着目した議員同士の討議ができればいいのですが、それはまた次回以降の課題として見送られています。でも、そう遠くない時期に議員間討議も実現できそうです。


 それにしても「議会を変えていこう!」という機運の高まりを感じています。私が初めて議員になった5年前とは格段の違いです。市民から見るとまだまだ不十分なのかもしれませんが、「このままの議会でいいはずがない!」と考えている議員が増えているということでしょうね。

投稿者 hisaka : 2007年08月31日

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