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2007年08月30日

議会という場は・・・・

 議会運営委員会があり、9月議会の日程を確定しました。今回は「家庭系ごみの収集手数料の負担」について・・・・いわゆる「有料化」に対する反対の陳情が9本も提出されています。建設環境常任委員会では審査が大変になりそうです。
 
 ところで・・・・今日の委員会においてちょっぴり考えさせられたことがありました。それは9月末で退任を迎える教育長の「退任挨拶」についてです。
 議会のこれまでの慣例というか伝統???では、本会議において退任挨拶があり、議事録上に挨拶が記録されてきました。退任挨拶の後、議会を代表して議長が餞の言葉を贈ることとなっています。


 さて、今年度の9月議会は特別委員会やらの日程もあり、定例会最終日が10月の4日になります。教育長は9月末日に退任。そこで、従来どおり最終日の挨拶となればすでに教育長退任後となってしまうというわけです。
 そこに配慮してなのか、今日の議会運営委員会に対し市長から「教育長挨拶」のことについて定期がなされていました。9月の日程で全議員が集まっている場は決算特別委員会の最終日で9月28日の金曜日。そのときに「退任挨拶」ができないものか・・・と言うのです。


 「えっ・・・・ええっ。」もちろん、疑問の声多数。決算特別委員会は本会議ではなくあくまでも特別委員会。その場で退任挨拶が行われるの?
 しかも特別委員会は議長や監査委員を除くメンバーで構成されますし、そんな場所での退任挨拶?

 

 確かに9月末で退任なさり、10月になれば多摩市との縁がなくなってしまうのかもしれませんが・・・・。退任挨拶のためにご足労いただけないものかと思うのです。


 議会という場は・・・「議場は・・・・」。


 単に教育長の退任挨拶は議場にいる人たちだけに向けられたものではないのです。ここで正式に発言される内容は「市民に向けられている」のです。だからこそ記録される。


 私たち議員の一般質問も事前に質問内容を通告し、その答弁はしっかりと準備なされる。これについて事前に書面でやりとりして、第一質問以降をもっと簡素化できるのではないかと思ったこともありますが、決してそんな単純なものではないのです。教育長の退任の挨拶も同じことではないかと思うのです。「議事録に正式に残しておく。」

 それは、退任にあたって教育長が述べる言葉が形式的な挨拶にとどまらず、多摩市の今後の教育行政につながっていくような展望もこめられているからではないか(「こめられて欲しい」と私は思う。)・・・そう考えています。


 9月定例会では新たな教育長人事案件の提案があり、可決されたなら、就任ほやほやの教育長も本会議に出席していることとなります。その場で「退任の挨拶」が行われることに違和感があるとするのかどうか・・・・。


 今日の議会運営委員会では「できれば・・・10月4日本会議最終日に退任の挨拶を。」と市長に打診してもらうこととなりました。
 とはいっても、市長がそれについてどう受け止めるのかは別のこと。最終的には判断を議長にお願いすることとなりましたが、「市民に対する言葉を述べる」という観点を再確認するのなら、本会議にて挨拶するのが自然です。


 こんな考え方は先例・慣習にとらわれすぎ?


 私はそうは思いません。退任の挨拶で「ありがとうございました。」だけではないでしょう。先にも書いたように、4年間多摩市の教育行政を見つめ、そして今後の展望を指し示すような言葉が述べられるとすれば「本会議」にて最後の思いを表明することが最もふさわしいと感じます。

投稿者 hisaka : 2007年08月30日

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