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2007年08月16日

入るを図りて出るを制す

 9月定例会に向け、市長から提出予定議案の説明を受けました。

 まず注目されていたのが教育長人事について。現教育長はご自身の都合もあり、継続はなされないとのこと。今日の時点では具体的な人選については明らかにはされなかったものの、東京都教育委員会にふさわしい人物を推薦してもらえるように問い合わせをしているそうです。

 
 その他、家庭系ごみの手数料に関してもいよいよ(再)提案されることとなりました。あわせて不法投棄に関するルールも設置するのですが、7月に実施した市民、関係者に対するアンケート調査の結果、概ね70%くらいの方々が有料化を「当然・やむを得ない」と考えているとの結果も伝え聞きました。どのように結果を分析しているの詳細を知りたいですね。早く公表してもらえるようにお願いしました。

 ところで、それ以上に・・・・深刻な話(って思います。私は)。

 9月補正予算についても説明を受けましたが、フラット課税とかで住民税収入を大幅に見込んでいたのが・・・・・どうやら「見込み違いになりそう」という話。それも大幅に。

 当初見込みよりも現在で約12億円不足しているとのこと。今後について約3億円くらいは挽回できるとのことですが、おそらく最終的には約9億円くらいのマイナスがありそうだと。

 予測を立てるのはなかなか難しいとはいうものの、多摩市にとって約9億円の見込み違いは大きいですよね。見込み違い分は法人の業績回復などなどの増収要素、それから基金(貯金)の取り崩しで何とか対応は図れるとの話でしたが、もっと堅実に見込み歳出を考えていくべきですよね。


 何だか・・・・「歳出にあわせて歳入を考えたのではないか?」と思ってしまいました。選挙前になるとひょっこりといろいろな予算が出てくるとの話を聞いたこともありますが、今年の4月には市議選もありましたし、市長の気配り・心配りがいろいろと散りばめられていたりして・・・・・・・と思わず考えてしまいますね。私と同じことを感じた人はいたようです。篠塚議員は市長に「選挙前で歳出が大きくなってしまったんですか。」と突っ込んでいました・・・・(もちろん市長は「そんなことありませんよ。入るを測りて出るを制す」と言っていましたが)

 大幅な見込み違いをしたとしても必要なところには予算付け。突如浮上してきたのが連光寺小学校の増築。6月定例会で地域の議員さんから指摘をされて即予算化・・・のようです。地質云々を理由にして、増築することの難しさを言い訳していたにも関わらず、あっというまに予算化されたのは政治力のなせる技?!(数年前に増築予算を計上していたにもかかわらず、その後の状況変化を考慮して、「工事をしなくてもギリギリ対応していける」と判断されていたのに。また事態は急変した?!)


 
 「少子化」が進むことは明らかになっており、地域ごとに子どもの数のアンバランスはあるものの、全体的に捉えるのなら学校施設は大幅余剰気味。一時をどう凌いでいけるのかを考える、工夫をすることを考えてもいいように思います。実は長い目で見て考え、それが優先される時代ではないかとも感じます。通学区域の変更などで一時的に対応を図ることができるようにも思えるのですが、、、、、(ただし、学校の適正規模を考える対象地域には該当していませんが)
 

 「出るを制する」多摩市の予算のわりには大盤振る舞い。そんな印象を持っているのは私だけ。未来を見据えた勘定になっていればいいのですが・・・・。

投稿者 hisaka : 2007年08月16日

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