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2007年08月14日

続・積み重ねとビジョンと。

 国分寺市に引き続き、今日は三鷹市の特別支援教育に関する話を伺ってきました。「ぜひ、三鷹市のお話を伺ってはどうですか?」とある方からご提案をいただいていたのですが、ようやく足を運ぶことができました。

 三鷹市では「総合教育相談窓口」を設置しており、従来は教育委員会内部でも分散していた各種相談事業の窓口を一本化しました。そして、特別支援教育士の資格のある小学校教員として活躍されていた方を(口説いて)市職員として新たに採用し、発達障害のある子どもたちなどの支援体制を整えています。現場感覚のある方を職員として招き入れた理由については・・・・「どこの決定なのかはわかりませんけれど・・・・」とのことですが、いわゆる指導主事としてでもなく、総合教育相談窓口設置のためんに必要な人材の確保という観点での採用のようでした。学校現場の状況がわかる人を相談窓口に据えておく、しかも特別支援教育についても造詣の深い人材登用・・・・三鷹市の人事はセンスがあると思いました。
  
 ところで、三鷹市では「三鷹市教育支援プラン」を策定しています。これは特別支援教育推進計画に該当するもので、三鷹市教育ビジョンのもとで策定されている5ヵ年計画となっています。

 多摩市の場合には「教育プラン」はありますが、具体的に特別支援教育をどう進めていくのかなどの計画が長期的に描かれている状況ではありません。暗中模索・・・先が見えない中で、何となく「必要性」だけは認められながら事態が進んでいるように感じます。三鷹市のプランのように「障がいのある子もない子も支援する」という特別支援教育の位置づけを明確にすることそのものも必要であると思えます。

 計画づくりについては「大変でした。」というのは正直なところの感想だったと受け止めましたが、三鷹市も自治基本条例に則してパブリックコメントなどの手続きを踏んでいるわけで、事務量として職員にかかる負担は少なくなかったはずです。 

 けれども、「市長をはじめとし、三鷹市全体で承認されているもの(計画)が存在していて、市民にも説明ができる。」

 行政は計画づくりが得意で、計画策定疲れ・・・・になりがちだとはいうものの、やはり「計画」を持っていることの意味は大きいと感じさせる言葉ですね。


 多摩市の場合には計画をつくる予定がなさそうですが、やはりきちんと目標をつくっていくことを大事にすべきだとは思います。どうやら・・・いつも手探り状況で、その時々で必要なことを場当たり的にやっているのが多摩市?!・・・なんて感じざるを得えず。「市民に説明できる仕事をしていく」ということを改めて考えさせられた昼下がりでした。
 
 

投稿者 hisaka : 2007年08月14日

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