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2007年08月07日

公共施設は多すぎる?!

 実質、第1回目の「ストックマネジメント(資産管理)計画と公共施設の配置のあり方特別委員会」が開催されました。

 「一体、何をどこから議論をすればいいのかしら?」

 正直、委員長も頭を悩ましながら、議論を進めていかなければならない状況にて・・・・今日の会議ではまずは行政内部での検討状況の報告とそれについての質疑応答、そして最後に委員会の今後についてフリーディスカッションをするという流れで進んでいました。ちなみに私は傍聴をしていましたが、この委員会の運営は相当大変になりそうだと思いながら議論を見つめていました。


 現状報告では多摩市には約270の公共施設が存在していること。そのうち117の施設を対象にして資産管理計画を作成中で、計画の素案によると今後10年間では約112億円が必要だと見込まれていることがわかりました。
 説明によると、行財政診断白書作成時からの評価と同じく、多摩市の公共施設は同レベルの自治体に比べて高い水準での整備が行われていると言うことで、量的(数)にみれば多く、整備水準(質)的にもグレードが高い⇒「身の丈にあったレベル」にまでにする必要性が示唆されていたと思います。この「身の丈にあったレベル」というものの議論が実はとても難しく、現存する施設の廃止も含めて物議を醸し出しながら結論を見出していかねばならないはずです。

 そのために今回の特別委員会が設置されていると理解をしていますが、「現存する施設の廃止」議論を踏みこんでできるまでに至るのかどうか・・・・・・議員もさまざまな利害関係を持ち活動をしているのでかなりの覚悟が求められる議論の場になることが予測されます。。。。。もし、そんな議論が展開されるとすれば議会や議員の活性化が期待できそうですね。


 でも、実際にはそこまでの議論にはいかない模様です。特別委員会において「公共施設のあり方」という根本的な議論をするというよりは、行政が作成中のストックマネジメント計画に対する意見を付しながら、計画内容の加筆修正などをしていく流れにて進んでいきそうです。委員の中には根本の議論をしなければならないと主張する意見もあったのですが(私も同感)、残念ながら、少数派・・・・・まずは「行政の叩き台をベースに」という考えが優先されていくようです。淡々粛々とした議論が進んでいきそうですね。
 もちろん、淡々粛々かもしれませんが議論のあり方によっては・・・・・・議員どうしのシビアな意見交換もしていけるのだと考えます。

 公共施設については「多すぎる」ということが指摘されています。それは、学校の跡地施設も含めてのことですが維持管理費用も考慮することはもちろんのこと、今後多摩市が充実していかねばならない福祉・教育その他などの対策も考えていくならば、どうしても整理縮小は考えていかねばならないということだと理解しています。

 利用している人がいる限りでは「多すぎる」とも言えないし、必要な施設と判断できるということも一つの考え方とは思います。私自身は必ずしも利用者の人数だけが基準になり必要云々の判断はできないものの、「今ある全ての施設を今後も維持をしていくためには」という発想で考えることはできないと思っています。かつては必要だと判断された施設も時代とともにその役割を終えてもいい施設もあるはずです。(そこを議論することがこの委員会の役割ではないか?と私は思っていました。)

 ・・・・・何せ、整理縮小のみならず、少なくともコミュニティセンターについては新たに1館(唐木田)増やすことになっていて、今後も必要に応じて造り続けていくという姿勢には現在方針変更なさそうなので。
 
 「公共施設は多すぎる?!」・・・・みなさまのご意見お寄せ下さい!

投稿者 hisaka : 2007年08月07日

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