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2007年07月25日

議会改革は特別委員会で♪・・・・しかし。

 議会運営委員会があり、懸案事項になっていた議会改革を進めるための特別委員会の設置について再度の話合いがありました。

 ・・・・特別委員会を設置しましょう

 ここまでは速やかに決定。


 そして、特別委員会の人数と構成はそこそこの議論にて決定。人数は13名。構成は各会派から2名ずつで、1人会派(はもちろん1名)も参加。


 私としては、13名で生産性高く議論できるのか危惧する面が大いにあり。しかしながら、そんなことで一人で我利我利と個人の主張をすると合議制コミュニティの弊害にしかならないと判断。概ね他のみなさんの合意をとれるならばということで妥協。例えば13人なので、いくつかのチームわけをしながら調査研究を進めるなど手法はいくらでも提案できること、特別委員会の運用については委員長の力量に任せてもいいのかもしれないと思ったこと等、自分なりには前向きな納得をしたつもりです。


 ・・・・とここからが大きなハードルが・・・・。「生みの苦しみ」と表現をしていた方もいらっしゃいましたが、特別委員会の設置までは決まってもその先が決定せずに・・・・・結果的にはまた次回に議論先送り。議論になってまとまらなかったのが次の2点。1つ目が特別委員会の任期を決めるかどうか、そして特別委員会に任せていく内容のことについて。


 任期については「2年」と限定しておく方が議論がズルズルにならず、目標持って取り組めるのではないか?という意見。それから任期を限定せずに「調査終了まで」としておくものの、特別委員会としてのタイムスケジュールはある程度目途をたてながら進めていくべきではないのかという意見。

 
 任期を区切るというのも一つの見識だとは思いますが、任期を区切ることで議論がいたずらに拙速になる等の弊害を危惧する私は後者の立場。議論をズルズルのズブズブにしないためには、特別委員会が適宜、中間報告をあげていくことは必須となるでしょう。そのために、議会運営委員会が特別委員会の進捗状況の報告を受けながら、進行を見守っていく役割も果たせるのではないかと考えています。そこを、「任期がなければならない」と言い張るのはいまいち理解に苦しみます。

 ・・・・っていうか、もし、、、、特別委員会が期限がないことをこれ幸いにダランダランで議論するようであれば議会改革が進むわけもできるわけもありません。みんなが、改革に対する意欲と議論を進めていこうという気合とそれに必要な議論の姿勢を持っていれば、目標を見定めながら、一つずつクリアできることはあるはずです。なければおかしいでしょう。

 もしも、それができないのであれば、設置しないほうがマシ、議会改革なんてしない方がマシ・・・単なる議員の自己満足な活動でパフォーマンスにしかならず、市民に対して恥ずかしいだけの話です。加えて、何を議論するのかも見定まっていない中で「任期を2年にしましょう。」というのもよくわからないですね。これについては以下にも関わることですが。


 そして特別委員会に対して、どういう事項を委ねていくのかという点。こちらも任期をどうするのかと同レベルで論じられていること。
 「議会改革について」とか「議会基本条例の制定について」というような大きな枠組にしていくべきではないか?という意見と、もう少し具体的にブレイクダウンさせた内容をしぼりながら任せていくべきではないか?という意見。

 私は議論の内容を制約してしまうように、具体的な課題を特別委員会に委ねることは議論の幅を狭くすることにもつながると考えているので前者の立場。しかし、特別委員会が「ぼーん」と大きな枠を与えられてしまっては何を議論するのかなどわかりにくいのではないか?という心配の声もあり。
 ・・・・しかし、私は「それって、何だか特別委員会を信用していないようではないでしょうか?」と思います。

 そもそも・・・・市民のために必要な議会改革はできる限り前向きに積極的に行うべき。「市民のために必要な改革の内容」とはどんなことなのか?というそもそもの点からリサーチが必要。いろいろなことを考えても、特別委員会に予め「これ」「これ」「これ」みたいなカタチで任せることそのものがナンセンスだと思っているのです。

 以前にも紹介をしたことがありますが、京丹後市議会のような取り組みができると一番望ましいのですが・・・・。

 
 議会改革の内容について議会運営委員会で決めるということは、自分たちの自己満足で改革をしてしまうようで単なるお手盛り改革に終わってしまいそうですよね?


 って思っているのは私だけかもしれませんが、「これが議会の改革だ!」として議員たちが胸を張っていることが、「市民にとってはどうなのか?」を冷静に見つめたいものです。


 <蛇足で報告>今日は総務常任委員会があって、助役改め副市長二人制について反対する陳情の審査があったのですが、審査未了(いずれも過半数に至らず)に終わってしまいました。採択したのは民主党TAMAと改革ゆいの会。自民党・公明党は採択で共産党・あおぞらが趣旨採択という結果でした。

投稿者 hisaka : 2007年07月25日

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