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2007年07月16日

多摩市平和展~続けることの意味

 パルテノン多摩で多摩市平和展が開催されています。今年で16回目を重ねる企画です。毎年一回のことでも「場」があることの意味は大きいのだと感じています。

 多摩市の平和展は「戦争を考える」「戦争を忘れない」「戦争経験を伝える」ことを起点にしています。でも、そのことが本当に難しい。

 「平和って何?」アフガニスタンの子どもは「戦争と戦争の間」と答えるそうです。今、日本の子どもたちに「平和って何?」と尋ねられ、大人はどう回答することができるのでしょうか。平和展の展示を見ながら子どもにどう説明をしようか、どう説明できるかと・・・・そんな思いを毎年抱くのは私だけでしょうか。


 「戦争をしない」=「平和」


 単純な図式だけでは説明しきれないくらい難しい問題なのではないかと。今年は市民ギャラリーは桃井和馬さんの写真展。テーマは「戦争」ではありません。「生命(いのち)がめぐる星-地球-」。平和展の視点が新たに拓かれてきたように感じます。桃井さんの写真は「戦争」だけを捉えているものではありません。
 今度の土曜日にはパルテノン多摩小ホールで16時15分から「この大地に命 与えられし者たちへ」をテーマにしたトークもありますが、「自らの生き方や平和のことを考え探リ続ける」ために世界各国を写し、私たちに伝えてくれるのが桃井さん。「私たちが今、何に向き合い、そして考えていかなければならないのか」・・・そんなヒントが得られると思います。

 実は、桃井さんは多摩市在住。地域でも「自分の足もとから」と地道な活動を実践されている方です。多摩市の平和展で多摩市在住の写真家がメッセージを発信する。私にとってだけかもしれませんが、それもまた意味あることと受けとめています。
 そしてまた、世界各国幅広く歩き、撮り続けねばならないにも関わらず、「やっぱり、自分の周り、足元から変えていかないと!」・・・・と地域にも目を向け、地道な活動を実践されている桃井和馬さんのメッセージを一人でも多くの市民の方と共有できたらうれしいです。


○第16回 多摩市平和展-すべてのいのちに 平和な地球を-
 日時:7月14日(土)~22日(日)午前11:00~午後7:00
 会場:パルテノン多摩 入場無料
 主催 多摩市 多摩市民平和展市民会議
 
 <市民ギャラリー> 桃井和馬写真展「生命(いのち)がめぐる星-地球-」
 <特別展示室>原爆と人間展、広島平和記念資料館所蔵資料展  
    中西あゆみ写真展「Earth at Playー地球と遊ぶ子どもたち」
    多摩火工廠展
    旧連合艦隊司令部地下壕写真展示


 <小ホール> 7月21日(土)
 午後1:30長崎被爆体験談
 午後2:50ウクライナの歌姫 ナターシャ・グジーコンサート
 午後4:15桃井和馬フォト&トーク
 午後7:30丸山和範ピアノコンサート

 <第2・第3会議室> 7月15日(日)-終了-
 午後2:00 講演会「チェルノブイリ 核の被害」

投稿者 hisaka : 2007年07月16日

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