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2007年07月13日

選挙中は自粛すべきなの?

 昨日から参院選がスタートしています。その間のホームページの更新については迷うところです。東京都選挙管理委員会のQ&Aによれば、

Q インターネットで政治活動はできる?
A 選挙運動にわたらない純粋な政治活動として、インターネットのホームページを利用することは自由にできます。
 しかし、純粋な政治活動として使用するホームページであっても、選挙運動期間中に開設したり、又は書き換えをすることは、新たな文書図画の頒布とみなされ、選挙運動の禁止を免れる行為として公職選挙法に違反することがあります。
となっています。

 ですが、選挙運動にはならない話題の範囲で更新ができるのではないかと思いますが、やはり違反になるのでしょうか?上記Q&Aによれば、「違反することがあります。」と書いてあり、「違反します。」と断言されていませんね。特定候補者の氏名など書いていなければ問題ないように思います。

 更新するかどうかを迷いながら、インターネット上でいろいろと検索をしていたら、ある議員さんのHPでは昨日、今日の活動報告として遊説中の選挙カー(政党名入り)の写真が掲載されていました。

 ですので、私も選挙活動に該当しないと思われる範囲で更新を続けてみたいと思います。


 さて今日は、南多摩保健所の母子講演会に参加しました。テーマは「発達が気になる児童の理解とその対応」。いわゆる発達障害の子どもたちへの対応方法に関する研修会です。講師は島田療育センターの心理相談室の山本秀二室長でした。

 「行動分析的手法を中心としたアプローチ」という小難しい感じがするのですが、「なぜ、そんな行動をするの?」ということを考え、それによって子どもの行動意図を探るというものだと理解しました。行動意図がわかれば、そこに適切な対応ができるわけです。大人の判断、大人の視点で子どもに言い聞かせるのではなく、子どもの持っている気持ち、プライドを傷つけずに大人が振舞えるかどうかが大切・・・とっても当たり前のことかもしれませんね。でも、専門家的な見地から話しを聞いたので、気分的にはちょっと理解が深まった(?)気分です。


 子どもたちの集団生活においては「一人一人に適切な対応をし、発達障害のある子どもと周囲の子どもの人間関係を育てていくためにできることは何か」を考えると言うことだと思いました。


 これは、「子ども」に限らず、大人どうしのコミュニケーションでも十分に当てはめて考えられることだとも思いましたが、大人どうしの場合には「あの人変ってる。」「あの人ずれてる。」で終わらせることも出来ますし、そこそこ我慢力もありますからそれなりに場を過ごすことが出来るのかもしれません。

 けれども、学校生活などは違います。ちょっとしたイサカイ、人間関係につまづいたところからイジメや不登校が始まってしまったり・・・・状況は深刻なのです。発達障害のある子どもの個性を理解する大人が、ちょっと仲立ちをすることでよりよい関係性を育てていくことができるというわけです。

 ・・・・と言っても、頭で理解できていても実際の場面でどうなるのか・・・と言えば、かなり隔たりある行動となってしまうのが現状でしょうね。行動分析的手法を日常的に意識しながら子どもに接するというのは、かなりな鍛練が必要ですね。大人力、子どもの集団生活を現場で支える大人の力が問われていること間違いナシです。

 いずれにしても、「なぜ、そんな行動をするの?」というのは発達障害があるなしに関わらず全ての子どもたちに向き合う姿勢としても大事な要素。子どもを理解するのであれば、そこを原点にすることは当然のことと言えます。つまり、発達障害の持つ子どもへの対応を考える取組みというのは、すべての子どもたちにとっても必要不可欠な取り組みなのです。


 だから、特別支援教育は発達障害のある子どものためだけの教育ではないとされるのです。何だか「特別支援」と言うだけで、拒否反応を示す教師たちも少なくないと聞いているのですが・・・・。発達障害を持つ彼、彼女たちにわかりやすい授業は全員にとってもわかりやすい授業になっていくからです。例えば、絵や図で具体的に示しながら授業内容の説明をする等など、これが特別支援教育で実際に行われている授業の工夫だったりします。これって「特別」なものではなく、先生が当然にできる(しなければいけない)工夫で授業改善の努力であると思います。
 ですので、私は特別支援教育はまずは指導者である先生一人ひとりの意識に帰する部分が大きいと考えています。


 それにしても「母子講演会」という名称は何とかならないものでしょうか。全く馴染めない表現ですね。おそらく「母子保健」の分野から企画された講演会(いかにもお役所的発想)なのでしょうが、「母親」が強調されるような内容の講演ではなく、全ての保護者等が聞くべき講演内容なのに・・・・。もう少し、今の時代感覚に合せてもらいたいものです。

投稿者 hisaka : 2007年07月13日

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