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2007年06月27日

6月定例会~建設環境常任委員会

 エコプラザ多摩に関わる陳情2件が審査されました。結果は趣旨採択2名、不採択3名にて「不採択すべき」という結果です。趣旨採択の1名は、廃プラスチック施設は必要ではあるが、近隣住民などとの合意形成には時間を要するというのが理由でした。
 私の会派は建設環境常任委員会にメンバーがいませんので最終日に結論を出すことになりますが、改選前の3月定例会でも同趣旨の陳情が提出されており、その際には「不採択」の立場を示してきました。ただし、建設環境委員会では「審査未了」という結果になり、本会議での議決はありませんでしたが。

 今日の審査は午前11時半から午後6時前までと長丁場。さまざまな質疑応答もありましたが、不燃ごみを収集しているパッカー車の圧縮圧力の話しは印象に残りました。パッカー車はプラスチックその他が混在している不燃ごみを集めますが、車に放りこまれた不燃ごみを圧縮しているというのです。その圧縮圧力は廃プラスチック中間処理施設で圧縮作業をする圧力よりも強い・・・・つまり、もし、廃プラ施設に反対をするならば、不燃ごみの回収も直ちに停止しなければならないだろう・・・・というのが「パッカー車論」でした。理解できるような理解できないような、、、という話しでしたが、確かに不燃ごみは嵩が高いのでパッカー車が圧縮しながら収集しています。けれども、その圧縮圧力と廃プラ施設の圧縮圧力と比較することはできるのかどうか・・・・・。


 ところで、安井先生が最近更新したホームページでもその他プラ圧縮施設のリスクについて書かれていますが、化学物質発生の危険性は指摘されていても定量的な分析ができていない現状では、リスク議論にもならず、不安情報を流してしまうだけという指摘はその通りかもしれませんね。この先生は来月28日に予定されている「化学物質とくらし」をテーマにしたシンポジウムで基調講演をされるそうです。


 委員会で結論が出た後、傍聴にいらしていた方々、エコプラザの一般質問をした住田議員らとしばらく立ち話をしました。住田議員は「予防原則」だとおっしゃっていました。私も予防原則の考え方を全く否定するわけではないのですが、本来は製造する段階で「予防原則」の考え方が優先されなければならないと思います。ごみ処理の段階、プラスチックを廃棄・処分のところで「予防原則」を語ったとしても大量消費・大量廃棄されるプラの問題解決にはつながっていかないのが現実で、自治体レベルで直面させられているごみ問題の範囲内だけで「予防原則」を持ち出しても根本的な解決策が見出せないことに虚しささえ感じます。
 ごみは減らさなければいけない。そして、プラスチック無くしては私たちの生活が語れないことも認識しながらも、プラスチックもなるべく使わないようにしたい・・・でも、「リサイクルするから」とプラスチックごみが増え続ける生活様式が社会全体として追認されてしまうようでは困ります。便利でかわいらしい形も増えてきた強敵ペットボトル!!増え続けています。「リサイクルするからいいの?」って・・・コンビニとかスーパーとか・・・飲料コーナーに行くたびに思ってしまいます。


 私は国レベルからの対策が無ければ、ごみ処理に責任を負わされている自治体の悩みは増幅ばかりだと考えています。今の国レベルでの対策が「容リ法」になるのでしょうか。だとするならば、やはり法律内容に製造者責任により踏みこんでいかねばならないでしょうね。「未来を救って欲しい」そんな気持ちです。 

投稿者 hisaka : 2007年06月27日

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