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2007年06月22日

6月定例会~補正予算・条例提案

 今回の補正予算は一般会計は貝取・豊ヶ丘中学校改め青陵中学校開校に向けた工事費用と国民健康保険の専決処分について。両者とも数名が質疑をした後、全員で可決。

 その後、かなり判断が難しいよな・・・と思っていた「契約議決」案件の提案。先般の朝日新聞でも「多摩前市議親族企業・落札率99.5%」と記事が掲載されていたことに関連するものです。質疑では談合の疑いを指摘する議員もありましたが、私は談合があったかなかったかということは証拠も無くてわからない・・・・行政はルールに則って粛々と手続きを進めてきて瑕疵はないと判断できる・・・・とは思いました。
 しかし・・・・市議会議員選挙終了直後に「一身上の都合」として辞職をし、その翌日に親族企業(二親等以内)が入札に参加を表明したことへの遺憾の意を表明すべきだと感じました。
 
 議員が辞職をすることは「権利」(地方自治法126条)なので、「正当な理由」がない限りは拒むことができないとの判例なっています。当時、議員から提出された辞職願に対し、議長だけで判断することができない(議員の任期は残り1週間ほどであることを考えれば、議長の一存では決めがたいだろう)とのことで代表者会議を招集し議論はしました。結局・・・拒否することの正当性が存在しなければ、認めざるを得ない(辞職を認めなかったことで訴訟になっているケースもある)とのことになりました。(当然ながら、なぜ突然辞意を表明するのか等など憶測は飛んでいましたけど)

 そんなこんなで・・・既に引退表明をなさっていたことは承知の上ですが、残りあと1週間ほどの任期を放棄してしまうことは不思議というか、私はおかしいと思います。そして辞職をした翌日の出来事・・・・考えれば考えるほど疑心暗鬼になってしまいます。


 「契約議決」とだけ考えたなら、反対する理由はないのかもしれません。その判断のもとで今回は賛成多数で可決されました。私は迷いましたが、賛成することができませんでした。とても悩みました。契約議決そのものだけを見て判断するとしたらどこにもおかしなところはない・・・・という意見にも納得するものだからです。
 
 反対の態度を示したことについて「それはおかしい。」と言われもしましたし、感情論で判断しているとも指摘されました。
 確かに・・・・入札に参加をし、たまたま落札してしまったために問題が表面化したのかもしれませんね。けれども、その‘たまたま’であったとしても、辞職した翌日から入札参加をしているということがわかった以上、それに対してすんなりと認めていいのかどうか。。。
 おそらく、賛否に限らず、すべての議員が同じような思いを抱いていたのではないでしょうか。それでも、表面的には「おかしなところ」は見当たらず、行政の手続きにも間違いはありません。本来なら、全員賛成で通過する案件であったことは確かです。


 今でも、自分自身の判断については考えさせられるものです。反対したことへの後悔とかではないですが。しかし、多摩市議会では平成10年の3月に「公共事業の請負契約等で市議会議員の関与を排除する決議」をしています。それによると「議員本人および配偶者の二親等内の経営する企業並びに議員が実質的な支配力を持つと思われる企業等は多摩市との請負契約などに関わる契約対象とならない。」ということを確認しています。既にお辞めになった方・・・・辞めてまで後味の悪さを残さなくてもいいのに。「立つ鳥あとを濁さず」

投稿者 hisaka : 2007年06月22日

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