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2007年06月14日

NPOの未来は

 多摩NPO協会の総会に出席しました。もともとは「公設備・市民設立・市民運営」の多摩NPOセンターの『市民運営』をするために設立した団体でしたが、紆余曲折を経て、現在はNPOセンターの運営はせず、自主自立での活動を続けています。今日現在で多摩市を中心に活動する55団体が会員になっており、情報交換などしているようです。

 とは言え、今日の総会でも明らかになったのは・・・・協会そのものの運営は決して前途洋々とは言えず、苦労を重ねながらの活動を積み重ねているということ。活動として紹介のあったブログを読むとその日々が伝わってきます。NPOを支援するためのNPO=多摩NPO協会とは言え、NPO協会専属で事務局スタッフがいるわけではなく、構成団体(会員)の中から理事などのスタッフが選ばれているので、その活動が大変さを想像するに難くはありません。自身が活動しているNPO団体そのものの事業をこなしつつ、NPO協会での事業もしていかなければならないわけですので・・・・。

 いずれにしても、NPOの活動はなかなかの厳しさがあるようです。行政からの仕事を受託したとしても、単なる安上がり行政の下請け機関のような活動を迫られたりする例もあるやに聞いています。それに、NPOは利益を上げてはいけない活動ではなく、利益をあげなければならない活動にも関わらず、まだまだ「非営利活動団体」との呼称に誤解もあるようで、「ボランティアなのに儲けているのは不思議」という言われ方もしています。NPOの活動が広がっていくためには、しっかりと事業収益を上げて、次なる事業の展開へのステップアップが必要です。が、次々と飛躍していく活動を創りあげるためには担い手、人材確保が必要。でも・・・・担い手不足。何しろ、きちんとした人件費を手当して人の雇用をすることができない状態にあるNPOは少なくありません。現状でも今の事業を継続することすら困難かも・・・・・若い担い手の創出ができていないことも悩みです。
 これからNPOの活動はこの多摩市でどう展開されていくのかには不安が立ちこめている感じがしてなりません。そこに団塊世代のパワーを期待する・・・となるのかもしれませんが、そうも一筋縄ではいかないことは明らか。

 NPOの未来は?NPOを育てていくのは?・・・・・・・まだまだNPOを支援するのは行政の役割となるのでしょうか?ちなみに・・・・組織改正にあたっては「市民活動推進課」→「市民活動支援課」に変更が提案されています。「推進」から「支援」へ。その中味がどう変わっていくのでしょうね。想定されている内容、そして考え方など押さえておきたいと思います。


 明日から定例会が始まります!ご都合のつく皆さま、どうぞ傍聴にお出かけください。よろしくお願いいたします。

投稿者 hisaka : 2007年06月14日

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