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2007年06月11日

パルテノン多摩の行方。

 パルテノン多摩に出向き、お話を伺ってきました。今後2年間は議会選出のメンバーとしてパルテノン多摩評議会の一員に加わります。先般、初めての会議に出席をしましたが、どちらかと「しーん」と静まりかえり、かすかな物音もたてられないかのような雰囲気で・・・・お世辞にも活気があるとは言い難い会議のムードそのままがパルテノン多摩全体の雰囲気につながっていやしないかと案じてしまいました。

 昨年度から指定管理者が導入されたものの管理運営をしているのは従前と同じく財団法人多摩市文化振興財団。財団についてはいろいろと問題点も指摘されてきたところですが、財団以外の団体で指定管理者を引受けしてくれるような先を見つけることは簡単ではありません。指定管理者は単なる施設の管理だけのとどまらず、館内での催しなどの企画すべてに渡って責任を持つことになります。いわゆるハード、ソフトも両方ともに通じている必要があります。なおかつ、多摩市の公共施設という点で考えれば、多摩市の文化行政を担うに値する十分な存在感も発揮してもらうという使命もあります(パルテノン多摩にかけている経費の存在感に見合って欲しい。)。
 となると、民間の文化ホールなどとは一味違った視点での運営が求められるというワケです。さらに、パルテノン多摩には博物館機能があり、そちらも合せての運営となればますます高度に水準が求められるといえるでしょう。以上を考えるだけでも、将来的にも財団による運営が続いていくのだろうと理解しています。(つまり、現在の財団に求められる水準は非常に高いということですね。)

 さて、パルテノン多摩には今年20周年を迎えます。10周年を迎えた時期はまだまだ金余り時代?だったのかはわかりませんが、その時から比べるとはるかに財源縮小状態での記念イベントを実施せねばならず厳しいようですが、「いつでも誰でも気軽に立ち寄れるパルテノン多摩」「地域に根ざした文化を創造していくパルテノン多摩」(という目標がある。)に向けた取り組みの展開を期待しつつ、見守りたいと思います。ちなみに・・・「多摩市民のパワーを集めて」の20周年イベントの準備は、「歴史がつくる未来のわがまち多摩」をテーマにした市民企画事業により進んでいるようです。


 けれど、事業計画書などを見ていてちょっと気がかりなところ。それは、20周年記念イベントに限らず、市民参画型の事業内容などを眺めていると・・・・・「敷居の高い」パルテノン多摩と市民との距離が近づくことは大歓迎!・・・・・けれど、「公民館事業との違いってあるのかないのかがわからない?」と思えるようなものが含まれているところ。

 そもそもパルテノン多摩と公民館との違いや役割分担、棲み分けなどを議論されてきたのかどうかも未確認ですが、わざわざ公民館でできることをパルテノン多摩でやる必要はないですし、またはそれとの逆の場合もあるのかもしれませんね。そんな視点でパルテノン多摩の市民参画事業などは評価されていく必要がありそうです。同時にわがまちそのものの文化行政や公民館行政に対する考え方が問われていることは言うまでもありません。


 パルテノン多摩の評議員である以上は、いやっ・・・・パルテノン多摩をなくすこと(壊してしまうことなど)は今のところ考えられない以上は、少しでも市民に還元できる場所としての活用を提案していきたいものです。ちなみに・・・・昨日聞いた中では・・・・人件費を除いても館の維持のために3億4千万円はかかっているそうです。


 ぜひ、パルテノン多摩に対するご希望などありましたらお寄せください!

投稿者 hisaka : 2007年06月11日

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