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2007年06月04日

教育センターは本当に必要?

 6月の一般質問では「特別支援教育」関連の問題をとりあげたいと考えているので、学校などにも足を運び話しを聞きながら、質問事項を取り纏めているところです。話しを聞けば聞くほどに思うことは「子ども家庭支援センター」に対する信頼感がとても厚いということ。多摩市には「教育センター」という、いわば学校をバックアップするような機能を果たす場所があるにも関わらず、機能が開花するにはほど遠い状況にあるらしいと言うことまでは何となく理解。学校であれば本当は「教育センター」をもっと活用してもらいたいと思うものの、残念ながら活用したくなるのは「子ども家庭支援センター」となっているのが実情です。

 というわけなのですが、実は「教育センター」は一事業として実施されている「子ども家庭支援センター」とは異なり、「公の施設」として条例にて設置されているということを重要視せざるを得ないと感じます。条例で設置をしているということは、そのために議会の議決というハードルがあったことになります。にも関わらず、条例で謳われているように「学校教育の充実と振興を図るため」という目的達成にはなかなか近づけていないようですね。
 議会としても「条例設置している」という重みを感じて、今後の改革改善の処方箋を考えねばならないように思います。すでに昨年度の決算特別委員会でも「大幅に見直すことが求められる事業」になっていたと記憶するのですが、単なる事業とは異なるので成果があがってなくとも簡単に「廃止する」ことはできません。「廃止する」ためには議会というハードル(条例を廃止しなければならない。)が立ちはだかっているわけですね。
 

 私は現況を「大幅な改善」をし続けてし続けなければならない状況と理解しています。
 もしかするとあまりにも成果があがらなすぎるのであれば、議会で「条例の廃止」をすることもできますが、それはあまりの荒療治過ぎると思われるので、せっかくある教育センターのよりよい運営を考えたいものです・・・・と今は前向きに考えています。


 それでも、子ども家庭支援センターに対する期待と信頼の集まりを聞くにつれ、「『教育センター』が多摩市に必要なのか?」とさえ思えてしまうところが残念。子ども家庭支援センターの予算と教育センターの予算を合算してみたほうが機能が向上するのかもしれない・・・・とも考えてしまったり・・・・。そもそも目的もその役割も異なると言われるのかもしれませんが、本当に必要な施設づくりを考えていきたいものです。
 教育長の弁によると「これから教育委員会では家庭教育にまつわる部分にイニシアチブをとっていく」とのことでしたが、それなら『地域において子どもと家庭の支援に関するネットワークの構築を図り、関係機関と連携のもとに子どもと子育て家庭を支援し、もって市民が安心して子どもを産み育てることができる家庭環境及び地域環境の形成を図ることを目的とする。』という子ども家庭支援センターとどういう関係性を持っていくのか具体的に示してもらいたいものですね。「縦割り行政」「自分の権限の範囲」「自分の抱えている予算の範囲」だけでしか考えないと非効率はなくならず、効果の発揮も減退してしまいそうです。

投稿者 hisaka : 2007年06月04日

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