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2007年05月17日

教育委員会は必要か?

  6月議会の一般質問は学校教育に関することをテーマにしたいと考えているので、関係者に少しずつ話を聞いているところです。
 とかく目標とすることは「生きる力」に「確かな学力」をつけること。教育委員会側が議会で答弁をする時に欠かせないこのフレーズ。よくよく考えてみると、わかるようでわからないようなとても抽象的な表現ではないかと思います。多摩市の教育委員会では具体的に「生きる力」や「確かな学力」がどんなふうに議論されているのか興味深いところです。

 というわけで、教育委員会にも会議録が存在しますので、そちらを検索してみたところ、「生きる力」とか「確かな学力」について、あまり議論されている様子はなく・・・・さらに多摩市には教育推進プラン21という計画がありますが、この計画についても議論されている形跡がほとんどないのです。その理由を考えてみるのですが、「議論をしてもらうための環境」があるのか?ということが問題になりそうです。議事録を読む限りでは、「教育推進プラン」についてはあくまでも事務局からの報告に留まっているようです。

<議事録を抜粋>(*は補足事項/個人名は削除)

◯委員長 報告1(*教育推進プラン21のこと)の説明が終了しました。質疑・意見を賜ります。といっても、今もらったので、なかなかこれは具体策で質問をすることが難しい部分があると思いますが、何か。
 特に、具体策について、これが公的に示されるわけですね。配付などされるわけですから、こういうことをやりますよという。「プラン21」と書いてありますのは、これは多摩市教育委員会の公約というのか、活動計画みたいなものになるわけですから。
 学校教育部長、これを拝見して、これで出しますがよろしいですかという質問なんですね。だから、この辺をもう少し委員さん方に読み込んでもらいたいような気もするんですが。どうしましょうかね。学校教育部長。

◯学校教育部長 ほんとうに申しわけございません、当日配付ということで。事前にお配りしなくてはいけなかったんですが、いろいろ調整に手間取ったためで恐縮です。もし、見ていただいて、ここはこうしたほうがよろしいのではないかというようなことがございましたら、私ども多少は余裕ございますので、教育委員の皆さんの意見でもってまた修正等を加えたいと思っておりますので、そのような取り扱いにさせていただければと思います。最終的には、教育長決裁でもって、学校ですとか市民への周知等を図っていきたいと思っております。

◯委員長 ほんとうは、1年間の平成18年度の最初だから、これは遅くとも5月の初めあたりには皆さんにお配りしたいということですよね。今年度の場合には、しようがありませんから、今部長が言った気がつかれたことがあったら、何か寄せていただく。担当部課でよろしいですか。学校教育部長。

◯学校教育部長 教育総務課のほうにまとめて言っていただければ。

◯委員長 はい。いつまでに。学校教育部長。

◯学校教育部長 では、来週いっぱいまで。

◯委員長 来週いっぱいというと、26日ですね。
 何か質問等ございますか、今までのところで。
 具体的には、これは、もうちょっとやるんだったら、ここに、我々としては、冊子としてやる必要はないんだけれども、費用がどのくらいかかっているのかとか何とかというような部分が欲しいといえば欲しいですよね。こんなんで推進できるのかみたいな意見もね。でも、プラン21を出すという面で限って、お考えをいただきたいということです。
 ご意見ございませんか。(全員質疑・意見等なし)

 以上のようになっています。教育委員会の活性化は必要だと思います。来週の金曜日に定例会が開催されるそうなので傍聴に足を運ぶつもりですが、「議論しようにも議論できない」という状況は改善されてているでしょうか?ちなみに上記の議事録は昨年の5月定例会のものです。
 
 ところで教育委員会については昨今、その存在意義から問われているわけですが、私も教育委員会そのものの役割とそのあり方については考えていかねばならないと感じています。教育委員会は残念ながら地方教育行政を担う重要な機関でありながら、市民にその姿が全く見えてこないのが実情かと思います。(市議会も同じかもしれませんが・・・・)
 私は今のところ教育委員会を廃止すべきとの立場ではありません。市民に本当に必要とされる教育委員会にしていきたいと考える今日この頃です。

投稿者 hisaka : 2007年05月17日

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