« 雑感 | メイン | 都知事選終わって・・・。 »

2007年04月07日

市民の逆マニフェスト

 多摩自由大学が主催をしたシンポジウムに出席をしました。多摩市民は市議会に何を求むべきかというテーマのパネルディスカッションでした。途中でどうしても退席をせねばならなかったのですが、後ろ髪を引かれるような思いでした。参加者をあきさせない内容で、3名のパネラーからはそれぞれの立場から合計13項目下記のとおり、逆マニフェストが提示されました。

A.自治基本条例を多摩市の憲法として明確に位置づけ、職員・市民研修の徹底
B.多摩市の市長部局に市民協働局を設置
C.多摩ニュータウンの未来像の明確化
D.議員立法等条例提出案件の明示と実行
E.議員報酬・政務調査費の使途の徹底的な「情報開示」と「説明責任」
F.市民への議会報告の徹底と義務づけ
G.議会活動の透明化と議員相互の議論活性化策
H.市民活動・協働の場への積極的参加と情報提供
I.議員活動の年間報告の義務化と公開
J.議会は会期ごと、市民との間で市政の報告と意見交換を行う制度をつくること。この場合、議員は少なくとも年一回これに出席すべきこと
K.議会は立法能力をもつため、市民と連携した調査・分析機能を備えること
L.行政が主導する行政補助の支援体制を廃し、市民と行政が対等に共管する市民協働の推進機関を設けること、それには、連合した市民団体が当事者となること  
M.議会の効率を早急に改善する仕組みを作ること
      
 このうちAとBを除くところは市議会活動に直接関すること。すべて実践されたら、市民に見える、市民が見ることができる‘市議会活動’が実現できると思います。でも、議員個々人ではなく、議会全体で取り組んでかなければならないことなので実践に結びつけるまでの合意形成に時間がかかりそう。                  
 選挙の前はたくさんの印刷物を配布をして、若づくりの写真をとって市民へのアピールはするけれど、ひとたび当選してしまえば市民の目の前から姿がぱたりと見えなくなってしまう・・・・という市民感覚も示され、そしてまた「反対することだけが行政と議会の緊張関係をつくると勘違いしている議員」という指摘などなど・・・・耳の痛くなるような話も所々あり。いずれにしても議会でのやりとりを市民に見せることがとても大事であること、そして協働時代というのは市民も行政も議会も「一緒に悩む」そして「問題解決すること」ということには共感するものです。

 市民が逆マニフェストを示し、契約を結んでくれた人を応援する仕組み・・・・日本税制改革協議会のことを思い出しました。

投稿者 hisaka : 2007年04月07日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1371