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2007年03月27日

夜逃げの後?

 「街づくりシンポジウム」に参加しました。「平日の昼間に開催するなんて、一体誰に来てもらいたいのでしょうか?」というお尋ねがメールであったのですが、私もせっかく開催するならもう少し人が集まりそうな日程調整ができなかったものか・・・・と思いました。
 けれども、その心配を裏切るかのようにベルブ永山のホールはほぼ満席。基調講演とパネルディスカッションに2部構成のシンポジウムで、関係者も多数参集していたようでしたが、閑散とした寂しい会にならなくてよかったと言うのが感想です。

 このシンポジウムはこの6月から本格施行される「街づくり条例」の制定記念として開催されたものだったので、主には条例の今後を展望した話題が展開されました。「条例をせっかく制定しても使いこなさなければ意味がない。」「ただ制定をした・・・というだけでは市長の自己満足。」という視点から、条例に期待することなど少々散漫な議論になりかかりつつも、街づくりを主体的に担う市民の存在の重要性が強調されていたように思います。特に後半のパネルディスカッションでも、市民自身の存在が鍵になることを5人のパネラーそれぞれの立場から指摘していました。

 今日のパネルディスカッションで大ヒット?!だったことですが、地元の不動産事業者代表としてパネラーになっていた方が「多摩市はかわいそうだ。」と発言をしたことでした。・・・・・どういう意味かというと、多摩市域の6割を占めるニュータウン開発は、都市機構や東京都と一緒になってやってきたのに、この時代になりすっかりと縁を切られた?!!!・・・・・言ってみれば親戚のような関係で仲良く仕事をしてきた間柄なのに、気がついてみれば夜逃げ同然で逃げられてしまったのと同じような状況になっているというのです。何とも言い得て妙ですね。「夜逃げ後」・・・・取り残された多摩市?!笑うに笑えない話ですが、事実として、ニュータウン事業は途中で放棄されてしまった感が拭いきれないですよね。ニュータウン地域内の未利用地の現状に対する憂慮を指摘されていたのですが、私もそれについては共感しました。

 結局はニュータウン開発の歴史を辿っても、そして今の未利用地の活用に着目をしても外部事業者、大資本が入りこんできて、地元の事業者では太刀打ちできないのが現状なのでしょう。それはニュータウン開発と言う巨大プロジェクトの宿命なのでしょうか?

 「夜逃げ後」とは言っても、もぬけの殻になっているわけではないところはせめてもの救いだと考えていますが、都市機構に対しては無責任さを感じずに入られず、腹立たしさも覚えます。
 最近・・・賃貸住宅の大規模修繕が盛んに行われているようで、壁面の塗り替えを行っているのですが、その色があまりにもポップなカラー過ぎて街の景観にそぐわないのではないか?と思えるようなものもあります。どうして、そんなカラーにするのかと思っているのは私だけはなさそうです。賃貸住宅ですから文句を言えないのかもしれませんが・・・・やっぱりもう少し周辺環境などに調和させるとかしてほしいものです。


 それから、今日の街づくりシンポジウムでもうひとつ印象的だったことですが、来場者の90%は男性だったことでした。その理由をどう分析すればいいのでしょうか?行政の分析を尋ねてみたいと思いました。

投稿者 hisaka : 2007年03月27日

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