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2007年03月15日

予算特別委員会 4日目

 いよいよ明日が予算特別委員会の最終日です。今日は衛生費から始まって労働費、商工費、農林業費に土木費、消防費までが終了しました。明日は教育費と特別会計の審議です。すでに発言の持ち時間を消化してしまっている議員さんもいらっしゃいます。


 今日、私は街路灯のことについて質問をしました。というのは、安全・安心のまちづくりの観点から市内にある11,000本ある街路灯のうち、3,900本の街路灯を照度アップさせていくとのことです。ところがそのための予算確保がどうなっているかというと、来年度は160本分しか手当されていないのです。・・・・つまりは、単純計算では3,900÷160=24.375・・・というわけで、もし、来年度ペースでその後も照度アップ計画を進めるとすれば約24年間もかかってしまう計算となります。「まさか!」と思ったので、どうしても質問をしてしまいました。我ながら、とても素朴な質問だと思いました。24年もかけるとは、ずいぶんとのんびりしていますし、来年新しくしたものであっても24年後にはすでに老朽化の領域に仲間入りしそうですよね・・・・。


 何と言っても、市長は「防犯のないまちづくり」を重点施策にしています。そのことに照らし合れば、160本分しか経費として認めていないは少なすぎるのではないか・・・・と思ってしまいます。ちなみに「防犯のないまちづくり」という目標は第4次総合計画後期計画(2006年度から20010年度まで)の戦略プランにも重点項目になっていることを考えても、5年間で達成すべき事項として目標を定めてもよさそうですね。
 担当課(道路交通課)としては「なるべく早く3900本の照度アップをはかりたい。」という意欲はあるようですが、とりあえず来年度は照度アップ計画に初めて着手をするので‘様子見’でもするかのようでした。

 私が「20年以上もかかってしまうはいかがなものか?予算が少なすぎるのではないか」と問題提起をしたところ、財政部門を取り仕切っている部長がスッと立ちあがり「担当課の名誉にもかけて・・・。」との前置きのあと「20年以上もかけてということではなく整備できるようにしていく。」と言うようなニュアンスの回答をして下さったわけですが、必要なところに重点的に財源を手当てしていくというのは至難の技なのかもしれませんね。
 行財政の再構築のときには「スクラップ&ビルド」とか「選択と集中」とか・・・さかんに言われていたわけですが、言うは易し・・・・。もちろん予算額だけで力の入れようが評価されるわけでもないのかもしれませんし、もう少しトータルで考えても言いのかもしれませんが、「防犯のないまちづくり」のために夜道の安全確保に資する「街路灯の整備」とは実に客観的でわかりやすい評価基準にはなりますよね。


  ところで、街路灯にまつわる質疑・意見で非常に実感こもったものを紹介したいと思います。というのは街路灯の照度アップの必要性は感じるけれど、地域の農家の立場からは「夜に明るすぎて、栽培している農産物の成育が悪くなってしまうことがある。」というのです。そういうことにも配慮しながら照度アップ計画を進めて欲しいという要望。これには「なるほど・・・。」と思いますね。答弁としては「その恐れが予測される場合には反射鏡を設置をしながら、照度の調整を図りたい。」ということでした。この実感のある意見により、多摩市内で育っている農産物が救われたこと間違いなし!!

投稿者 hisaka : 2007年03月15日

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