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2007年03月13日

予算特別委員会 2日目

 今日は主には歳出・総務費についての質疑でした。いろいろな観点からの質疑が行われたのですが、「同感」と思えるのはパルテノン多摩のことについて。
 パルテノン多摩は現在指定管理者による運営が行われています。けれど、指定管理者になったのは、もともと多摩市が運営委託をしていた財団法人多摩市文化振興財団です。もともとこの財団法人には市職員が出向していて、財団法人とは言っても「市職員が牛耳っている。」と言われることもあるように、仕事の進め方などなどは所謂「お役所仕事」にしか過ぎず、求められる役割を十分に果たしていないのではないかと常に指摘されてきました。しかし、結局のところ指定管理者の選ぶにあたっては諸手続きを経ても「財団法人多摩市文化振興財団」に決定し、議会に提案をされたというのが経緯です。

 指定管理者制度というのはよりよい公の施設の管理運営を目指すために制度設計されたもの。民間活力の導入の流れで立案されたものです(地方自治法)。多摩市が指定管理者制度を導入する場合にも、やはりそこを認識しつつ、パルテノン多摩がもっと市民にとって有意義な存在になるような運営をしてくれる事業者を選ぶ努力をしなければならない・・・というのは言うまでもありません。

 けれど、現状では、ただ単に公の施設について指定管理者制度を導入することになったための変更だけで、どれほど改革が進んでいるのかについても疑問だらけで市民文化の発展に寄与しているようにも感じられないし、それについて市行政が評価基準を設け、適切な評価を下せていないのではないか?等など・・・・厳しい意見が多数出されました。一応はパルテノン多摩の経営改革のために計画を作っているとも聞いていますが、改革の成果と効果がいまいちよくわからないですね。
 改革の効果があるとすれば、おそらく・・・パルテノン多摩に行ったとき「何か、ちょっと変わったよね!」と感じるところがあるような気がするからです。市民からもパルテノン多摩が使いやすくなった等など・・・意見を聞いたこともありません。聞いたことがあるのは苦情のほうが多いです・・・・・。


 ということで、パルテノン多摩受難!ということで乗り越えてほしいものですが、乗り越えられるのかどうかは指定管理者次第。そしてまた市の適切なアドバイスもあるのかもしれませんが、そもそも指定管理者なのだから、そこまで市がアドバイスをするというのも違うように思います。いずれにしても、来年度は20周年を迎えるようで、それにあたってのイベントも考えているそうです。どんなイベントになるのか楽しみですね。

 でも、パルテノン多摩のことを結構批判的に見ながらも、結構いい催しもあるのです。例えば講演会の企画とかは参加者の多い少ないは別としても内容的には優れたものではないか?と私は思っていますが、これは個人の趣味の領域かもしれません・・・・・。

投稿者 hisaka : 2007年03月13日

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