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2007年03月09日

定例会7日目 補正予算は賛成多数で可決

 昨日に引き続き補正予算の審議。スムーズに議事が進んでいくのかと思ったところで教育費のところで一波乱。

 教育委員会では文部科学省のキャリアウィーク推進地域の指定を受け、中学2年生に3~5日間(連続)の職場体験を実施しています。もともと事業所そのものが少ない多摩市内にて、職場体験を受入れてくれる先を探すのがとても大変だとか・・・・。けれども約170の事業所が中学生の受入に協力をしてくれたそうです。
 さて、教育委員会では職場体験を一層進めていきたいと考えていて、協力してくれた事業所などにステッカーを配布することにし、昨年11月に図案の募集を行いました。そして審査をした結果・・・・大人の作品が選ばれたのでした。

 まず、ここで問題点ひとつ。応募作品は全部で285点。大人が2作品、小・中学生が283作品あったそうです。大人と中学生の作品を同等に審査をしたということ事態・・・疑問になりますね。教育委員会としてはいろいろな人にキャリアウィークのことをPRをしたいとのことで、図案の応募資格を市内の小・中学生及び市内在住・在勤者までに拡大したとの説明でしたが、大人の作品(プロ並)と中学生の作品を同じ俎上で比較をしたというのは・・・・・どう考えればいいのでしょうね。
 子ども主体性とか、子どもたちの気持ちとか、子どもの参画とか・・・・一生懸命書いた子どもたちの気持ちを考えてみると・・・・・それが本当に教育委員会として適切な対応といえるのか疑問です。やっぱり子どもたちの作品から選ぶべきだと思いますし、大人部門と子ども部門に分けるとか、もう少し配慮がほしいところです。

 それからもうひとつ。こちらのほうがより深刻。教育委員会で審査の経緯を聞くと、すべての作品は名前を隠し、応募作品だけを見比べながら優秀作品、最優秀作品へと絞り込んでいったとか。ところが、最優秀作品に選ばれた図案の作者は来月実施される選挙に立候補を予定している人。教育委員会ではそのことを知らなかったというものの、選挙前の非常にデリケートなこの時期・・・・先般、最優秀作品に選ばれた作品がステッカーになったものを片手にした作者の写真入りの新聞記事(毎日新聞)が掲載されていたこと等もあり・・・まるで教育委員会が選挙運動に加担をしているかのようだ・・・との見方もあり・・・・。
 いろいろと話を聞いてみれば、時期的なタイミングがものすごく悪かったのだろうと思えるわけですが、たまたま明日の午前10時から職場体験報告会の開催が予定されていて、その場で最優秀作品等の表彰も行われることがわかったので、尚更のこと・・・・・「教育委員会の見識を問う」という厳しい指摘があったわけです。


 教育委員会は「作者が予定候補者であることを知らなかった。」ということを理由に「ご理解いたいただきたい」という姿勢。ところが・・・・ある女性議員が教育長に対し、「そんなことではご理解できません。」「選挙の宣伝に使われる危惧があることそのものが問題。」と厳しく追及。「ステッカーはもう一度選考をしなおすべき。そして回収すべき。」と非常に強い態度にて発言。その結果・・・・教育長が「回収します。」との決断をくだしました。(普通、こんなことあり得ないと思います。)
 これには議場全体・・・静まりかえったのはもちろんのこと、驚愕したのですが、何せ・・・三浦議員の迫力。彼女にしか教育委員会の姿勢を変えさせることはできなかったと思いました。


 けど、一体回収するにしてもどんな風に理由を述べて、説明をし、頭を下げるのでしょうね。このことがキャリアウィーク推進の足を引っ張らないことを祈るのみ。ステッカー事件は知る人ぞ知る‘まち’の話題になりそうですね。

投稿者 hisaka : 2007年03月09日

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