« 都知事選 | メイン | 定例会2日目 一般質問 »

2007年03月01日

3月定例会始まる

 3月議会では予算特別委員会も設置され、来年度予算の審議など重要な議会。今回はそれとあわせて、任期満了目前に控えている議員にとっても4年間の活動が総括できる場ではないかと思いながら臨んでいます。

 今日は市長の施政方針演説があり、来年度のまちづくりに向けた意気込み(?)が表明されました。毎年思うのですが、これって市長が自分で作成しているものなんでしょうか?一番最後、「市民の皆さんと対話を重ね、ともに汗を流し、より開かれた地域経営を行い、夢を形にしていきたいと考えています。一足飛びにそのような理想の姿が実現するわけではありませんが、行政も、市民も、それぞれが自分の領域を超えて、相互に響きあいながら変革を重ねることで、住み続けたい多摩市を築くことができるのではないでしょうか。そのような明日を信じて、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。」と締めくくられていて、これには異論も無く、そのとおりだと思いますが、対話を重ねていくと言うのは相当に難しいことだなあとつくづく感じています。

 今日の質疑は「市民自治」ということ。情報公開や市民参画にこだわり、これまでもさまざまな場面で発言をしてきました。今日の質問は今まで質問してきたことをもう一度振りかえって内容を作ったので、正直、過去に質問したことの繰り返しみたいな点も多くありました。
 「市民と協働でまちづくりを進めていく」というものの、振りかえって色々な取組みを点検してみると、物事が行政主導の傾向が強すぎて、せっかく参加をしたいと思った市民、参画しようと意欲を持ち始めた市民ががっかりしている場面が少なくないのではないかと感じています。そしてまた今まで、市民参画・協働でまちで活躍してきた市民のやる気が低下していると感じられることも多いです。
 現在の仕組みで変更できる点は改めて欲しいと思います。・・・ということで、そこに焦点を当てた質問をしました。
 
 NPOセンター、市民活動情報センター、ボランティアセンターの連携体制をもっと深めてほしいこと。社会福祉協議会で運営しているボランティアセンターは別としても、NPOセンターと市民活動情報センターについては統合を目指すべきだということ。(NPOセンターと市民活動情報センターにそれぞれ600万円ずつ予算を充当しているけれど、1200万円で一つのセンターとして運営をしたほうが上手くいくはず。)
 そしてまた昨年の決算特別委員会でも指摘事項の多かった提案型まちづくり事業補助金については、「公益が認められる事業」であっても収益があがらないものもあり、5年間限度での補助期間が終わってしまったら、その後どうなってしまうのか?ということ。そもそも「公募型」補助金の制度設計に問題があると思うということ。
 何よりも多摩市には「協働推進マニュアル」が存在し、「協働推進会議」が開催されているけれど、それは行政内部だけのものに留まっていること。
 「協働」というのであれば、もっとその内容も含めて、市民と共有できるものが必要。例えば、他市では「協働推進条例」や「協働ルールブック」などを市民と一緒に議論をしながら作成をしている。

 以上にプラスをして、自治基本条例に基づいて設置されている自治推進委員会の今後の方向性や新しい市民参加の手法として注目されている「市民討議会」(プラーヌンクスツェレ)に関しても訪ねてみました。


 まとめていえば一言。「『行政主導』の市民参画を考え直すべき」ということに集約されます。市民協働なのに、安上がり行政のための市民協働だと勘違い、誤解されることはないように進めて欲しい・・・そのためにまだまだ仕組みそのものを見直すことも必要ということです。

 とりあえず、任期最後の一般質問。言いたいこと、伝えたいことは伝えたので、あとは行政がどのように取組んでいくのかウオッチしていきたいと思います。

投稿者 hisaka : 2007年03月01日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1346