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2007年02月21日

子どもの読書活動推進計画

 先日のたま広報でも一面で掲載された「多摩市子どもの読書活動推進計画」。この計画には「子どもの読書活動推進連絡会」というのが設置されていて、計画を進めるための情報交換などを行うことになっています。その連絡会は下部組織として、庁内連絡会議、学校関係者連絡会議さらに市民連絡会議があり、今日は第1回目の市民連絡会議が開催されました。

 市民連絡会議は幅広い市民に呼びかけをして開催されるので、人数やメンバー構成なども特に決定しておらず、今日も20名を超える市民の方々が集まっていました。主には地域で文庫活動をされている方、読み聞かせボランティアの方々などでした。

 さて、この計画の一番の特徴は「市民と一緒に市民協働にて進めていく」ことが謳われている点という説明を受けました。計画の推進について、「市民連絡会議をはじめとし、話合いの場をつくりながら、みんなで進めていく計画になっている」とのことでした。
 そこで今日の議題にも「市民(団体・ボランティア)活動5ヵ年計画」のプランが示され、意見交換が行われました。示されたプランについては、計画をもとにしながら事務局である図書館の職員が案を作成したもので、今後、市民の協力を得て、さらに活動の幅を広げたいことが多数示されていました。

 例えば「布絵本」づくりへの協力、障害児学級への読み聞かせボランティア、図書館が主催している乳幼児へのおはなしの会(読み聞かせ)への協力、イベントなどの情報提供等など・・・図書館が協力を求めたいと考えているところが理解できました。
 随分と人員的な面でも苦労しているように感じたのは私だけかと思っていたのですが、「人事異動などもあり、図書館職員すべてが読み聞かせができたりするわけではないので大変だと思いますが・・・・。」という市民からの意見もあったように、図書館を担う人材の育成は課題の一つなのかもしれませんね。


 今日集まっていた市民の皆さんはもともと活動熱心で、図書館への活動協力をされている方々も多いので実情をよく把握していらっしゃるようにお見受けしました。「市民ができるところで協力をして欲しいと言われ、自分自身もできることであれば喜んで協力はするけれど、『任せっぱなし』というのでは困る。」という意見が出ていたことは印象的でした。「市民協働」と言うと聞こえがいいけれど、ただ単に市民に任せているだけで、職員がノータッチになっているような場合も現実には存在しているのかもしれませんね。それでは「行政と市民との協働」にはならないでしょう。

 「職員が頑張りや努力が伝わるからこそ、市民が協力し応援できる。」との趣旨で発言された方が数名いらっしゃったわけですが、行政と市民との協働を推進するために鍵を握っているのは・・・やはり「職員」のあり方や姿であることを改めて感じさせられた次第です。

投稿者 hisaka : 2007年02月21日

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